「コンピューターもクリエイティブになれる」――IBMの研究チームはビッグデータを利用し、今までになかった新しいレシピを創造するエンジンを開発しました。

ビッグデータを活用することで、コンピューターが創造性を持つ

近年、既存の枠組みから脱却する創造性が世界中で求められ、「コンピューターが創造力を発揮することは可能なのか?」という問いかけが絶えず行われています。IBMは、ビッグデータを活用したレシピ作成エンジンを開発しました。既存のレシピ、原材料に含まれる成分、人々の嗜好性などのビッグデータがデータベースとして組み込まれており、原材料を選択する簡単な操作のみで、“新規性”、 “香り”、 “調和性”という3項目から点数を算出し、ランキング別にレシピのレコメンドを行います。レシピ作成エンジンは、「コンピューターは創造性を持つ」という1つの可能性を示しているものといえます。

身の回りのレシピがコンピューターによって作られる時代に

レシピ作成エンジンは、シェフや料理人など飲食に通じた人々だけのものではありません。一般家庭でも使うことができます。近い将来、家庭、レストランなど町のいたるところで、コンピューターによって生成された、今まで味わったことのない珍味を味わうことができるようになると考えられています。また、インドで行われた実験では、普段まったく調理することのない男性であっても、好みに応じた美味しい料理を作ることができました。レシピ作成エンジンにより、男性が家事をする機会が増え、女性の社会進出が増加するといったことも出てくるかもしれません。

photo:Thinkstock / Getty Images

今回の記事でご紹介した技術を使った新しいプロジェクトが、米国IBM社で進められています。「IBM Cognitive Cooking」。直訳すると「認知的料理法」という名を持つこのプロジェクトは、人々の「今なにが食べたいか」の情報を、ソーシャル・ネットワーキング・サービスなどを用いて収集し、その日のレシピに活かすもの。
このシステムを用いたフード・デリバリーサービスを提供するトラックが、2014年春、ラスベガスとオースティンでのイベントにお目見えする予定です。

フードデリバリートラック

コンピューターが創造したレシピにしたがって料理を提供するフードデリバリートラック

IBM Cognitive Cookingサイト(英語)
http://www.ibm.com/smarterplanet/us/en/cognitivecooking/