ビッグデータの解析で、エコな社会へ。風力発電機のタービン設置場所を最適化する一連のソリューションを、IBMが提供しました。

風力発電機のタービン設置場所の最適化に関係する、膨大なデータを解析

デンマークに本社を構える電力会社Vestas Wind Systemsは2011年より、風力発電機のタービン設置場所を最適化するために、IBMのビッグデータ分析ソフトウェア「InfoSphere BigInsight」とIBMのスーパーコンピューター「Firestorm」を活用しています。

天気予報、潮汐、地理空間データ、センサー・データ、衛星写真、森林伐採マップ、気象情報のモデルをはじめとする、数ペタバイトにおよぶ構造化データおよび非構造化データを解析し、最適な設置場所を特定することが可能になるこのソリューションサービス。導入以前は3週間を要していたデータ解析が、15分以内で完了できるようになるそうです。

注目が集まる再生可能エネルギー業界に、ビッグデータで一石を投じる!

現在、風力エネルギーは、化石燃料の枯渇と地球温暖化への対応の観点から、最も重要なエネルギー源のひとつと考えられています。とりわけ、EUでは、2020年までにすべてのエネルギーの20%を再生可能エネルギーでまかなうことを目標としており、再生可能な風力エネルギーはいっそう注目が集まる領域。それゆえヨーロッパでは、風力発電プラントを短期間で設置できるテクノロジーが発展しています。しかし、いくら電力会社が短期間に風力タービンを設置しても、その場所を誤ると、投資に見合う発電量は見込めないのです。そこで、最適な場所を確実に発見するために活用されたのが、IBMのビッグデータ解析ソリューションだったわけです。

ビッグデータと聞くと、その仰々しい響きに思わず身構えてしまいますが、実は身近なところで、未来のエコな社会をつくりだすことに役立っているようです。スマートなエネルギーとソリューションによって訪れるスマートな未来のお話でした。

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