思わず口ずさんでいるメロディーを、フルバンドの演奏で完成させることができたらどんなに楽しいことでしょうか。米国のMusic Mastermindは、スマホで利用可能なオリジナル曲作成&楽曲共有アプリを開発。このアプリの実現にはIBMのクラウドベース・ソリューションが役立っています。

誰もが音楽ディレクターになれる時代へ

Music Mastermindが開発したZyaは、音楽知識が全くない人でも楽曲作成の楽しみを味わえるアプリです。自分がサンプリングした音声に色々な楽器の演奏をつけることもできれば、使用許諾済みのサンプル音源をマッシュアップすることもでき、それぞれ、またはその両方をフルに使って新しい、自分だけの曲を簡単に作成することができます。まるで、スマホの中に音楽スタジオがあるかのよう。

ここで作成した音楽は、アプリ上のソーシャルサービスを使って世界中に公開することもできます。今やそのユーザーは155カ国、250,000人以上のアクティブ・ユーザーを持つほどで、そのデータトラフィックは膨大なものです。

サービスを支えるクラウドベース・ソリューション

それほどの、アクティブ・ユーザーの通信処理とサービス拡張を可能にするためには、セキュアでグローバルに展開されているクラウド・インフラストラクチャーが必要でした。そこでMusic Mastermindは、IBMのサービスを使ったさまざまなビジネス・ソリューションを提案する、Micro Strategiesをビジネス・パートナーとして選び、IBMのクラウドサービスを使ったシステムを構築。Zyaで用いられるアバターやループ音源などの大容量のデータ処理を省スペースで実現する高密度サーバーと、データストレージであるIBM Storwizeをデータセンターに設置し、ユーザートラフィックの管理やアプリの運営、アップデートに活用しています。

Appストアでのローンチ後といった、サービスのピーク時に対応するためには、そもそものデータセンターの仕様をピークに合わせることが一般的です。しかし、それではデータセンターは常に使用率が低いまま使われることになり、コストに見合いません。Micro Strategiesはこれを回避するため、グローバルな拡張が行えるクラウド、IBM SoftLayerを選択しました。

クラウドを支えるハイ・パフォーマンスプラットフォーム

SoftLayerの特徴は、仮想サーバだけでなく、より高いパフォーマンスを発揮できる物理サーバ(ベアメタルサーバ)を提供できること。しかも通常はベアメタルサーバの構築には注文から利用可能となるまで2~3週間はかかりますが、SoftLayerであれば、オーダーから30分から2~3時間後には利用可能になります。Zyaのように、ユーザー数の変動が大きいゲームの場合、このスピード感も大きな利点です。
2015年には5つの大陸、15カ国の40のデータセンター からZyaをホストし、配信する計画となっています。

またデータセンターとアクセスポイントの間は、10Gbpsのネットワークで接続されたプライベートなネットワークとなっているので、ユーザーはタイムラグを感じることなく、アプリを使った楽曲作成に没頭できるのです。
今後SoftLayerは、よりセキュアで、よりスケーラブルなクラウドコンピューティングを実現していきます。

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