イギリスの旅客鉄道会社National Expressグループは、クラウドをベースとしたサービスの導入によって、鉄道がよりスムーズに運行し、利用客のさまざまなニーズに応えることができるようになると発表しました。National Expressグループの一つc2cとIBMが開発したモバイルシステムは、鉄道を使った通勤や旅をより快適なものにします。

データを使えば鉄道が変わる

モバイルデバイスが普及した今、利用客は、正確でリアルタイムな情報を求めています。目的地までどういったルートで行くのが最短か、鉄道の遅延はないか、着いたらどこで食事をとろうか、といったことを調べながら移動することは、もはやごく当たり前の日常的なことになっています。c2cとIBMがIBM Cloudをベースに開発したモバイルアプリを使えば、こういった情報がいとも簡単に手に入るうえに、もっと鉄道を使いやすいものにしてくれます。例えば…

1.利用客は出発地と目的地の郵便番号を入力することで、ドア・トゥ・ドアの旅を簡単に計画できるようになります。またアプリを使えば、特定の列車の運行状況をチェック出来るだけでなく、駅で利用できるコーヒーショップや飲食店、そのほかのサービスを知ることができるのです。遅延情報もリアルタイムで知らせてくれます。

2.プラットフォームの駅員も、手持ちのモバイルデバイスから時々刻々と変化する運行情報を確認し、利用客へ知らせることができます。

3.アプリからは簡単に鉄道のチケットを取ることができます。また、車いす利用者はアプリから申し込みを行うだけでスムーズに駅員の補助を得ることができます。サービスについての感想も簡単にアプリから送信可能です。

4.遅延があった場合、利用客が被る損害を補填するサービスを2015年の終わりに開始する予定です。スマートカードの所持者に毎月、遅延に応じた分だけの損害額を分刻みでオートチャージします。

このように、利用客が望んでいた、痒いところに手が届くサービスが行われているのです。
また、アプリを利用してもらうことで得られた重要なデータをIBM Cloudで集積、解析することで、鉄道をより快適に利用してもらうために必要な見識を得ることができます。クラウドベースのモバイルアプリは鉄道と利用客の関係をより親密にする、イノベーションとなることでしょう。