Chatting on smart phone

母国語への愛着と多言語の弊害

民間調査会社CommonSense Advisory が行ったリサーチによれば、買い物客のうち、75%が自身の母国語で書かれた製品を買う傾向にある、ということがわかりました。英語を母国語に持つ人に限れば、その割合は80%以上にも及びます。ネットショッピングについてもデータが集められており、買い物客の半数以上が、製品情報が母国語で書かれているWebサイトで買い物をしていることがわかりました。

ソーシャルメディアには、消費者の分析に役立つ情報がとても多く流れていますが、それらのほとんどは英語以外の言語を使う人のデータです。
現在、約10億人の多様性に富むユーザーがいるTwitterは、消費者のトレンドやウォンツ、ニーズを知るためにもっとも重要な情報源の1つ。そのアクティブユーザーのうち77%はアメリカ国外の世界各地で暮らし、さまざまな言語で日々つぶやいています。それらのつぶやきは、世界中にシェアを広げようと思っている企業にとり、トレンドを知るうえでまさにうってつけのデータでしょう。では、それらを英語で読めるようにするためにはどうしたらよいのでしょうか。

低くなる言語の壁

そのような問題を解決するために、IBM Watsonが力になってくれます。
開発プラットフォームIBM Bluemix上で、提供されているIBM Watsonの機械翻訳と言語識別を活用したアプリケーションをつくれば、そのアプリがTwitterのフィードに流れるつぶやきを英語に翻訳してくれます。これで、たとえばある事柄について英語を話さないユーザーがどのように感じているかを分析したり、あるいは、いま彼らにとって何が話題になっているのかなどを把握できるようになるのです。それによって、英語圏だけではない世界的な視点で、消費者のトレンドをよりよく理解することが可能になります。
世界中に流れているソーシャルメディアのつぶやきを把握することは、今では不可能なことではなく、さらに、実は、そのようなアプリをつくることも難しいことではないのです。世界に市場を求める企業家にとって、チャンスはすぐそこにあるのかもしれません。

photo:Thinkstock / Getty Images