ビッグデータ活用で、よりよいカーライフを提供―オートバックスセブンのOne to Oneマーケティング

自動車関連用品を販売する株式会社オートバックスセブン(以下オートバックスセブン)は、部署ごとに管理・利用されていた顧客データを一元的に管理、分析できるシステムを構築しました。カーユーザーは、通常、車の購入から始まり、カー用品の購入、日ごろのメンテナンスや整備、そして車検に至る一連のライフサイクルをたどります。オートバックスセブンでは、このシステムの構築によって、個々のユーザーに応じた的確な情報提供が可能になったのです。

バラバラに保管されていた膨大な情報

オートバックスセブンは、全国約600の店舗で、カー用品販売、車検・整備、車買取・販売などのサービスを展開しており、さらに、アクティブユーザーが695万人にも上る「ポイントアップカード会員」も組織しています。その結果、膨大な顧客情報を蓄積していたのですが、それらのデータは社内の各部署が個別で管理・利用していました。そのため、同社のメインのマーケティング施策であるDMの発送やメールの配信時に適切な顧客データを抽出する際、システムに大きな負荷がかかってしまっていたのです。その課題を解決するためにまず取組んだのが、バラバラに存在していたデータの一元化です。

顧客のカーライフステージに合わせたサービス提供

そこで導入したのが、膨大な顧客データを蓄積しデータの一元化を実現するIBM「PureData System for Analytics」でした。オートバックスセブンは、このシステムでデータの一元管理という課題を解決し、合わせて「IBM® SPSS Modeler」「IBM SPSS Statistics」といった分析ツールを導入。より的確なビッグデータの分析とセグメンテーションを可能にしたのです。

その結果、顧客にとって過剰に感じられないようなコミュニケーションの調整も簡単に行えるようになり、また、「〇月にこの商品を購入してくれそうな顧客を抽出してDMを発送する」など、より精緻なマーケティングが実現。
そしてそれらの施策とスマホによる情報提供を活用した結果、あるマーケティングキャンペーンでは、開封率が25%、コンバージョン率が55%向上するなど、高い成果を挙げることができたのです。

さまざまなツールの導入によって、マーケティング基盤を整備したオートバックスセブンの次なる課題は、オムニチャネルの加速です。
多数の店舗と、ビッグデータを効果的に活用した先進的なマーケティング手法からは、これからも目が離せません。

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