スーパーコンピューターで地球規模の課題を解決する

より優れた新薬を開発するため、自然災害の被害を最小限に食い止めるため、従来では困難とされてきた複雑な事象の解析をするために活用されてきたスーパーコンピューター。世界中で1日25億ギガバイトという、ビッグデータが生まれている今、その重要性が日に日に増しています。膨大なデータの中から新たな知見を得る機会が生まれている反面、処理能力の大幅な向上も必要とされています。

次世代に向けたスーパーコンピューター

IBMと米国エネルギー省の2つの研究所、ローレンス・リヴァモア国立研究所とオークリッジ国立研究所は、両研究所にスーパーコンピューティングの研究拠点(Center of Excellence)を設立することを発表しました。

2018年には、両研究所で、IBMの最新のPOWERプロセッサーと半導体メーカーNVIDIAが開発した最新のチップを組み込んだスーパーコンピューター・システム「Sierra」と「Summit」の稼動開始が予定されています。これらのシステムを導入することで、データの移動とエネルギーの消費を最小限に抑え、コンピューターの性能を最大限に発揮するの実現が可能となります。

幅広い分野で活躍が期待される

現在では、IBM、NVIDIAの技術者が各研究所の研究員と共にアプリケーション開発へ取り組んでおり、研究拠点を設立しています。例えば、オークリッジの拠点では気候研究のための地球システム・モデルの研究に注力しています。また、別のアプリケーションでは地震学研究のためにビッグデータを活用して地球内部のマッピングを行います。一方、ローレンス・リヴァモアの拠点では、核貯蔵の安全性、信頼性、セキュリティーを支援するナショナル・セキュリティ・アプリケーションの迅速な開発や、ナショナルセキュリティに係わる幅広いコンピューターサイエンスの分野における取り組みも支援しています。

スーパーコンピューターによるビッグデータの解析で、人類の危機が救えるようになる時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。

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