IBM Watsonが搭載された新たなフィットネスアプリの可能性

アプリでフィットネスプログラムが変わる

人々がより健康的な生活を求めるようになった現在、世界中でフィットネス業界の市場売上規模は年々大きくなっています。しかし、ランニングマシンやバーベルなどのフィットネスマシンを個人で好きなように使う従来のフィットネスプログラムは、ウェアラブル端末の発達などにより徐々に変化しています。個々の細かいデータ収集が可能になることで、一人ひとりのニーズや目標に合わせてカスタムしたプログラムを組むことができるようになったのです。そんな中、IBM Watsonを装備したモバイルアプリTRAIN MEはパーソナルトレーナーやフィットネスの専門家をサポートするツールとして高い評判を得ています。

バーチャルアシスタントの役割を成す新たなモバイルアプリ

このモバイルアプリは、トレーナーにとってバーチャルアシスタントの役割を担います。アプリではまず会員個々の身体や健康に関する基本情報を入力し、プログラムを設定します。そのデータをもとに目標を定めることで、カスタムメイドなフィットネスプログラムを生成することができます。さらにWatsonに「柔軟性を向上させるためのストレッチの目安は?」「体重を減らすために有効なトレーニングは?」などの質問をすることでトレーニングのアドバイスをもらうことも可能です。このアプリであれば、ユーザーの個人情報をデータベースと照らし合わせ、最良の答えを導いてくれるのです。

パーソナルトレーナーにとって救世主となるツール

数多くの顧客をもつパーソナルトレーナーにとって、毎日行わなければいけない業務はトレーニングをサポートすることだけではありません。トレーニングセッションのスケジュール管理や事務作業まで業務内容は多様かつ膨大です。「仕事には満足しているけど、毎日やらねばならない事が多すぎる。時間を効率的に使うことはとても重要です」。アメリカでパーソナルトレーニングのジムを経営しているJames Wood氏はこう述べています。しかし、TRAIN MEのおかげで、彼はセッションの記録や予約管理に伴う書類の事務処理に翻弄される毎日から解放されました。顧客のデータを一括管理できるようになったことで、会員に対してより集中できるようになり、目標達成に向けて安全かつ価値のあるトレーニングセッションを提供できるようになりました。IBM Watsonが提供するコグニティブ・コンピューティングによって効率化されたトレーニングが、フィットネス業界のスタンダードになる日もそう遠くないかもしれません。

photo:Thinkstock / Getty Images

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