20160127 IBM_lifeplan

 データ活用技術がもたらすさまざまな「変化」

ショッピングサイトを訪問し、ちょうど欲しいと思っていたものをタイムリーに「おすすめ」されて驚いたことはありませんか?

ビッグデータ処理、データ解析、機械学習などの技術の進歩により、私たちを取り巻く情報環境には劇的な変化が起こりました。データの収集・蓄積、そして分析によって得られるインサイトをビジネスに生かす取り組みは、日に日に活発化してきています。

複雑なライフプランのシミュレーションを手軽に実現

ライフプランニングの分野においても、こうしたデータ活用に関するさまざまな研究が行われています。

日本IBMと株式会社エスティライフは、ライフプラン・シミュレーションをより手軽に実施できる「ライフプラン作成支援システム」を共同で研究・開発しました。

保険商品選定のためのライフプラン・シミュレーションには、利用者の年齢や性別、家族構成、年収といった多くの情報が必要です。利用者は数百にものぼる項目に入力する必要があり、その煩雑さから途中でシミュレーションが放棄されるケースは後を絶ちません。

今回共同開発されたシステムでは、プログラムが利用者の過去のデータを元に最適化を行い、入力すべきパラメーターを自動で推定します。これにより、わずか8項目の属性情報の入力でライフプランの作成が完了できるようになりました。この「パラメーター推定」機能を導入することで利用者の負担は激減し、ライフプラン・シミュレーションを完了する人の割合は従来の約2倍に改善されました。

データ処理・解析技術が開く新たな可能性

このシステムには、エスティライフが蓄積してきたライフプラン作成に関するノウハウと、IBM東京基礎研究所の自然言語処理技術やアナリティクス技術の成果が活用されています。

人の知見とコンピューターによるデータ処理・解析技術の連携により、今後も多くの新たな可能性が開かれていくであろうことは想像に難くありません。IBMは今回開発した技術を、保険業界を始め金融、ヘルスケア等のさまざまな業界に展開していく予定です。

photo:Thinkstock / Getty Images