ポケットカルテでいつでも、どこでも安心の医療体制が実現

一人ひとりが健康管理に責任を持つ時代

わが国の平均寿命は男性が80.5歳、女性が86.83歳(平成26年/厚生労働省調べ)と、世界でも有数の長寿国の1つに数え上げられるようになりました。こうした流れと平行する形で、国民の健康に関する意識も年々高まりつつありますが、一方で、少子高齢化を背景とした社会保障費の増大、医師や看護師・病床などの医療資源不足といった深刻な課題も浮き彫りとなってきています。

日本IBMと特別非営利活動法人日本サスティナブル・コミュニティセンター(以下、SCCJ)は、「ポケットカルテ」を通じて地域住民の健康づくりを目的とした健康・医療分野における連携を行なっていくことに合意しました。

「ポケットカルテ」はSCCJが運用する個人向けの電子カルテ管理サービスで、登録会員の健康情報を電子カルテ化して簡単に閲覧可能にするものです。紹介状の管理や特定健診結果、入退院のサマリーなどを電子データとしてクラウド上に保存し、手軽にアクセスできる仕組みを提供します。

コグニティブ・コンピューティングで健康・医療に関するインサイトを導き出す

2000年から運用されてきたポケットカルテには、会員の診療記録データが多く蓄積されてきています。日本IBMは、こうしたデータについてコグニティブ・コンピューティングを用いた機械学習を行い、会員に対してよりきめ細かい情報分析結果を提供していく予定です。

ポケットカルテは誰でも無料で利用することができ、会員はいつでも・どこでも自分自身の健康情報を閲覧可能です。

ポケットカルテを通じて国民一人ひとりが自分の健康に関心と責任を持つようになれば、現代日本の抱える医療・健康に関する諸問題に明るい展望が開けるでしょう。また、医療関係者にとっても、患者の病歴を容易かつ正確に把握できる環境が整うことで、より高品質で安全な医療を迅速に提供することが可能となっていくはずです。

photo:Thinkstock / Getty Images