コグニティブで膨大なビジネス文書を宝の山に変える

複雑な文書の把握をコグニティブ・コンピューティングで支援

「右の穴から宿題を入れると、左の穴から答えが出てくる」

――誰もが一度は、そんな便利な機械を思い描いたことがあるのではないでしょうか?

そんな「夢の宿題マシーン」の実用化までには、まだまだ時間がかかりそうですが、 データ処理の分野においては、画像や手書きを含むさまざまな文書から重要情報やインサイントを抽出するソリューションが現実のものとなりつつあります。

IBMは2015年10月、コグニティブ・コンピューティング機能を組み込んだ画期的なデータ・キャプチャー・ソリューション、「IBM Datacap Insight Edition」を発表しました。このソリューションは複雑な非構造化情報の把握・分類を手助けするもので、高度な画像処理、自然言語処理、機械学習のテクノロジーから構成されています。

今日、企業が扱う情報の約90パーセントは非構造化情報であると言われていますが、IBM Datacap Insight Editionを活用することで、こうした文書を分析・分類して様々なインサイトを引き出すことが可能となります。手書きのメモや信書など、従来コンピュータでは処理することが難しかったビジネス文書が、このソリューションによって文字通り「宝の山」に変わるのです。

システムが学習し、日々賢くなっていく

IBM Datacap Insight Editionに関するもう一つの特筆すべき性質は、「学習を重ねて賢くなっていく」という点にあります。新しい文書タイプについて学習し、より迅速かつ正確な処理が行えるように最適化していくのです。

IBM Analytics Platforms担当のベス・スミス(Beth Smith)は、次のように述べています。

「文書キャプチャー内にコグニティブ機能を統合することで、時間とコストのかかる手作業を排除しながら、業務の正確性とスピードを確保できます。さらに重要なことに、コグニティブ・キャプチャーを活用する企業は、より多くの取引を行えるため、取引のスピードと正確性を継続的に向上させながら、日々の重要な業務とやりとりに関して証拠に基づいた決定を下すことができます」

コグニティブ・システムが目指すのは、人間とコンピュータが二人三脚で歩んでいく未来です。

全自動の宿題マシーンではなく、我々の隣でノートを読み、回答を手助けしてくれるアシスタントのような存在として、コグニティブ・システムは今後も発展を続けていくのでしょう。

photo:Thinkstock / Getty Images