ビッグデータがビジネスマンの決断を加速させる

変わりゆく「仕事のカタチ」

私たちは今、当たり前のようにコンピュータを使って仕事をしています。

計算をしたり文書を作ったり、あるいは情報を収集したり同僚や取引先と連絡を取ったりと、ありとあらゆるオフィスワークをコンピュータの力を借りて行っているといっても過言ではありません。

しかし、まだコンピュータが普及していなかった時代、私たちはどうやって仕事をしていたのでしょう?

ほんの何十年前のことなのに、当時のオフィスの様子を思い浮かべるのは、今となっては少々難易度の高い連想ゲームです。

そして今、昨今注目を集めている「ビッグデータ分析」の技術によって、オフィスでの働き方が再び大きく変わろうとしています。

すぐそばにある「ビッグデータ」

「ビッグデータ」という言葉には、「どこか遠い世界の高度な研究」を想像させる響きがあるかもしれません。

けれど、実は意外に身近なところでもビッグデータの活用が始まっています。

資生堂は自社の情報分析基盤を大幅に機能拡張し、2016年1月に国内化粧品事業において全面稼働を開始しました。

資生堂は2008年に情報分析基盤システムを構築して以来、店舗の販売データ分析を行ってきましたが、昨今の市場トレンドの変化や国内人口の減少などを受け、よりタイムリーな市場動向把握と迅速な対策の実施が経営課題となっていました。

店舗のPOSから収集されるビッグデータやマルチチャネルの販売データ、基幹系システムに蓄積されたデータなどを一元的に集約し、高度な分析を行う基盤が整えば、業務の遂行に役立つ情報を瞬時に取り出して使えるようになります。マーケティングはもちろん、営業や物流、生産管理といったあらゆる部門で働く人が、その恩恵を受けられるようになるでしょう。

私たちが仕事を進める際には、様々なことを考え、選択していかなくてはなりません。

働く人の思考や決断を、ビッグデータが手助けしてくれる――そんな時代の到来は、遠い未来のことではなさそうです。

photo:Thinkstock / Getty Images