工場環境や設備機器の稼働状況をクラウド上で可視化

クラウドサービスが広げる「テレワーク」の可能性

昨今、場所や時間にとらわれず柔軟に仕事をする「テレワーク」が注目を集めています。

平成25年6月に策定された「世界最先端IT国家創造宣言」によれば、政府は2020年までにテレワーク導入企業を2012年度比で3倍に増やす計画を打ち出しているということです。

現在のところ、こうしたテレワーク導入促進の取り組みは、いわゆるオフィスワークを中心に進められているといってよいでしょう。しかし、最新のIT技術や様々なクラウドサービスの活用により、今後は工場のような生産施設の管理業務を遠隔で行うことも可能となっていくかもしれません。

スマホで工場を操る未来!?

2016年2月2日、Advantech Co.,Ltd.(以下、アドバンテック)と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、スマート・マニュファクチャリング(※)をはじめとするIoTソリューションの提供に向けて協業することを発表しました。

アドバンテックは、産業用コンピューティングの分野で世界のトップシェアを誇る企業。創業以来、eプラットフォームのリーディング・プロバイダとして市場を牽引してきましたが、近年は「インテリジェント・プラネットの実現」をコーポレートビジョンに掲げ、スマートシティ&IoTソリューション・ビジネスの開拓にも注力しています。

今回の協業は、アドバンテックの提供するIoT向けPaaSソリューション「WISE-PaaS」と、IBMのクラウド基盤「SoftLayer」やPaaS「IBM Bluemix」の連携を進めるものです。この連携により、IoT向けハードウェアなどから収集したデータをもとに工場環境や設備機器の稼働状況などをクラウド上で可視化できるようになります。

これによって、たとえば「自宅でスマホから工場の設備を管理する」といったことが、いずれ可能となるかもしれません。

なお、このソリューションは、日本IBMのお客様・ビジネスパートナー様向け施設「IBM Client Experience Center (IBMクライアント・エクスペリエンス・センター)」内の「IoT Experience Garage(アイ・オー・ティー・エクスペリエンス・ガレージ)」にて実際に体験していただけます。

※スマート・マニュファクチャリング:IT技術の活用により生産関連のデータを収集・管理し、生産効率を向上させる仕組みを指す。

photo:Thinkstock / Getty Images