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ビジネスを取り巻く環境が目まぐるしく変化を続ける現代において、経営基盤を支えるITシステムにもスピードが求められています。この課題を解決するための有効なソリューションの一つがクラウドの活用です。

アメーバ経営を支える「The Amoeba」を、クラウドサービスとして提供

京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は、「アメーバ経営」の基盤となる統合基幹業務システム「The Amoeba」をクラウドサービスとして提供するにあたり、プラットフォームとして「IBM PureApplication System」を採用しました。

「アメーバ経営」は現京セラ名誉会長の稲盛和夫氏が考案した経営手法で、組織を「アメーバ」と呼ぶ小集団に分け、アメーバ単位で目標の達成を目指すというものです。「The Amoeba」はこのアメーバ経営を支えるためのシステムの名称。従来はソフトウェアパッケージで販売されていたものを、今回新たにクラウドサービスとして提供を開始しました。

システム基盤構築のスピードが劇的に向上

もともと「アメーバ経営」という手法はKDDIやJALをはじめ600社を超える企業に採用されており、システム化された「The Amoeba」も同様に導入企業を拡大し続けてきました。しかし、引き合いが増えるにつれて従来のようにシステム環境を都度セットアップして提供する方法には限界が見え始め、それが今回のクラウドサービス提供開始の引き金となりました。

KCCS が「The Amoeba」の基盤として採用した「IBM PureApplication System」は、IBMの提供するクラウド・アプリケーション・プラットフォームです。このプラットフォームには、システム環境の構成をパターンとして保持できるという強みがあり、あらかじめパターンを作っておきさえすれば、顧客に導入予定のシステム基盤を瞬時にクラウド上に展開することが可能です。これによりシステム構築時のサイジングや調達といった作業が簡略化され、「The Amoeba」の基盤構築にかかる期間は従来の1週間から1~2時間程度へと大幅に短縮されたといいます。

クラウドの採用により、システムを迅速にセットアップして顧客に提供できることは、今後同社がビジネスを展開していく上での大きな強みとなることでしょう。

「クラウド」という言葉が初めて使われてから10年近い年月が経過し、現在ではビジネスにおけるクラウド活用はごく一般的なものとなりました。空に浮かぶ雲(クラウド)にはフワフワと気ままなイメージがありますが、ITの世界のクラウドは大地のごとく確かな基盤として、これからも私たちのビジネスを力強く支えていってくれるに違いありません。

photo:Thinkstock / Getty Images