南アフリカ初のクラウド・データセンター開設で、地球規模に広がるネットワーク

インターネットの発展は、地球の裏側にいる人とのリアルタイムでの会話や必要な情報を必要な時に手に入れるなどの情報革新をもたらしました。こうした「ネットの世界」は、距離と時間を超越した魔法のようにも思えますが、快適なネットワーク体験を実現する上で、「物理的な距離」が意外に重要な鍵を握っているのをご存じでしょうか?

クラウドが「最後の巨大市場」を加速する

ネットの世界を飛び交う情報の実体はネットワークケーブル上を流れる電気信号であり、送信元のサーバーから物理的に遠く離れるほど、ネットワークのレスポンスは低下します。このため、グローバルなシステムを構築する場合、極力システムを利用する場所に近いエリアにデータセンターを設置することが望ましいといえます。

そんな中、IBMは2016年3月15日、南アフリカのヨハネスブルクにIBMクラウド・データセンターを新設すると発表しました。この新しいデータセンター設立の目的は、アフリカ全土におけるクラウドの普及と、同地域のユーザーの需要に応えることにあります。

昨今、多くの大企業やグローバル企業がアフリカ全土において事業を拡大しつつあり、その基盤となるITインフラの構築に積極的に力が注がれています。今回新設されたIBMの新しいデータセンターも、そうした取り組みの中の一つだと位置づけることができるでしょう。

今後、アフリカ各地の企業はIBMクラウド・データセンターが提供する多彩なサービスを利用して国内向けのクラウド・ソリューションを開発したり、開発したアプリケーションをクラウド上で実行したりできるようになります。また、アフリカ圏のデータセンターを利用することによって、エンド・ユーザーにより速く快適なサービスを届けることが可能となっていくはずです。

6大陸・世界46カ所のクラウドで世界を結ぶ

新しいデータセンターの開設により、IBMは6大陸で46カ所のクラウドを運営することになります。ネットワークやサーバー機器などのインフラ、アプリケーション開発のためのプラットフォーム、そしてソリューション構築のために利用可能なさまざまなサービスを備えたIBMのクラウド・データセンターは、今後も世界各国の企業のグローバル展開を強力に支えていくことでしょう。

世界中のどこにいても、同じサービスを快適に利用したい―。当たり前のようでも、実は意外に難しい課題が、今回のデータセンター新設により解決しそうです。

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