「IoT×コグニティブ」が見せる未来予想図

スマートフォンやタブレットの普及、そして各種のセンサー・テクノロジーの進化により、世界中のあらゆる「ヒトとモノ」がインターネットでつながる時代が訪れようとしています。IoT(Internet of Things/モノのインターネット)というキーワードは2014年頃を皮切りに急速に社会に浸透しつつありますが、このIoTの進化・発展を陰で支えている技術の一つが、「コグニティブ・コンピューティング」です。

「6つの分野」でIoTの推進を支援

日本IBM(以下、IBM)は2016年3月1日、コグニティブ・コンピューティングとIoTが密に連携する新次元の「つながる」ソリューションを産業分野ごとに創出することを目的に、「Watson IoT 事業部」を新設しました。

IBMはIoTが効果を発揮する領域として、「つながるクルマ」「スマート・マニュファクチャリング」「コネクテッド・ライフ」「ヘルスケア」「スポーツやエンターテインメント」「小売業の店舗」の6つを想定し、それぞれの領域において顧客やビジネス・パートナーなどとの活発なエコシステムを形成していこうとしています。

例えば、コネクテッド・ライフの分野では、ソフトバンク株式会社とIoTを活用したソリューション提供を協業で計画。家電やセキュリティー機器など、住宅関連の多様な機器との連携を進め、安全・安心・快適な生活環境の構築を目指して多岐にわたる産業とのエコシステムを促進していきます。

ヘルスケア分野では、ミネベア株式会社と千葉大学大学院医学研究院および千葉大学医学部附属病院との協業により、生体情報モニタリングシステムの開発を視野に実証するなど、幅広い業界の企業が既存データとIoTデータを組み合わせ、新しいビジネスモデルの構築や意思決定、コスト削減、業務を最適化するためのシステムを活用できるよう、多分野と連携していく意向です。

コグニティブ・コンピューティングとIoTの密な連携を実現

数十億に上るデバイスやセンサー、システムなどのモノが連携し合うIoTの世界において、複雑で膨大なデータを理解し活用していくためには、コグニティブ・コンピューティングの活用が不可欠です。

「コグニティブ・コンピューティング」は、それ単体でも時代の注目を集めるキーワードだといえますが、IoTの領域においては、文字通り「縁の下の力持ち」としてさまざまなビジネスを支えてもいるのです。

今後もIoTとコグニティブ・コンピューティングの密な連携から、人・モノ・サービスを結ぶ全く新しいソリューションが次々に生み出されていくことでしょう。

photo:Thinkstock / Getty Images

関連記事