「ゴルフの祭典」マスターズを支えたテクノロジー

マスターズ・トーナメント(以下、マスターズ)はアメリカのゴルフのメジャー選手権の一つで、ジョージア州のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブを会場として、1936年の開幕以来80年に渡って開催され続けている伝統あるイベントです。

IBMは1996年よりマスターズのデジタル・パートナーとして、さまざまな形でイベントをサポートしてきました。今年2016年は、マスターズとIBMがパートナーシップを結んで20年目の節目となります。

コグニティブ・ソーシャル・コマンドセンターでコンテンツをリアルタイムに分析

1996年のマスターズのWebサイト開設から、2015年のリアルタイム・ボール・トラッキング(※1)まで、IBMはさまざまな革新的サービスをマスターズに提供してきました。そして今年2016年、マスターズチームとIBMはIBM Watson(以下、Watson)のプラットフォームを利用してマスターズのためのコグニティブ・ソーシャル・コマンドセンターを立ち上げました。

マスターズに関するコンテンツには膨大なアクセスが集まります。今回のプロジェクトの目的は、そうした情報をイベントの運営に役立てることにありました。

マスターズの開催期間は、たった4日間しかありません。IBMはそうした中でも、マスターズチームが可能な限り柔軟にコンテンツに変更を加えられるようサポートしたいと考えました。短い期間にできることは限られていますが、ソーシャルメディア上などのデータをリアルタイムに分析してタイムリーに情報を得ることができれば、トレンドを先読みする形でスピーディーな対応が可能です。

IBM Bluemixの活用によりスピーディーな立ち上げを実現

このコグニティブ・ソーシャル・コマンドセンターは、IBM Bluemix上のWatsonとIBM Cloudantを利用して開発されました。

ソリューションは大きく分けて、ソーシャルデータの取り込み機能、それをデータ分析する機能、そしてユーザーインタフェースの3つのコンポーネントで構成されています。まず、ソーシャルデータを取り込む機能では、TwitterとFacebookからリアルタイムにデータを取得。取り込まれたデータは、スポーツ全般、およびマスターズ・トーナメントに関するデータを識別するように教育されたWatsonの自然言語処理機能などを用いて解析され、最終的にコグニティブ・ソーシャル・コマンドセンター上に表示されるという仕組みです。

このサービスはコグニティブ・コンピューティングの技術を応用した先進的な取り組みといえますが、IBM Bluemixをプラットフォームに活用することで、スピーディーに開発・配備することができました。2016年のマスターズは既に終了しましたが、本年の画期的な取り組みは、次年度以降のイベントにも大いに活かされていくことでしょう。

photo:Thinkstock / Getty Images

参考サイト:
‘The Masters Tournament 2016: Social the Cognitive Way

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