世界の労働人口75%に達するとされる「ミレニアルズ」のチカラ

「ミレニアルズ(ミレニアル世代)」という言葉をご存じでしょうか? 1980年から1995年ごろにかけて生まれ、2000年以降に成人となったこの世代は、既に労働人口の大多数を占め、2030年までには世界の労働人口の75%を占めるまでになると予測されています。

デジタル革命の申し子たち

ミレニアルズは、デジタル革命の中で育った最初の世代です。日々の生活の中に当たり前のようにテクノロジーが浸透し、マウスをほんの数回クリックすれば必要な情報が手に入る…。そんな時代に生まれ育った彼らは、今後の社会に変化をもたらす存在として、大きな期待を集めています。

「IBM Institute for Business Value」が行った調査によれば、ミレニアルズの好みは、幅広い年代、生活層の好みに合致することが分かっています。彼らの重要な価値観である「協調性」や「革新」、そして「モバイルやソーシャルツールにいつでもアクセスできること」は、すべての人にとって歓迎すべき変化でもあります。

また、各企業の「B to B」担当者を対象として行った別の調査の結果からは、ミレニアルズは他の世代に比べ、ベンダーとの緊密な意思疎通に重きを置いているということも明らかになりました。彼らの商品購入決定の決め手となるのは、データ、スピード、そして信頼できるアドバイスです。必要なデータがすぐに入手できる状態に慣れ親しんでいるため、迅速な情報提供が行えないベンダーには厳しい評価を下す傾向があるようです。

ミレニアルズが“働き方”に劇的な変革をもたらす

ミレニアルズの最初の世代は既に36歳――彼らは経験を十分に積んだ中堅社員となり、人材採用から顧客との関係構築まで、職場におけるさまざまな変革を主導し始めています。IBMでも、「Bluemix」やソーシャル・Eメール・ソリューション「IBM Verse」などの開発をミレニアルズが主導し、最多数層であるミレニアルズの好みを意識した製品づくりが行われ始めています。

デジタル革命の申し子たちは、これからもビジネスの世界に、そして私たちを取り巻くこの社会に、目を見張るような劇的な変化をもたらし続けることでしょう。彼らミレニアルズの目線に合わせて企業の体制や製品・サービスの在り方を変えていくことが、今後はより重要になっていくのかもしれません。

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