錦織圭選手も注目? USオープンで初お目見えの新しいテニス観戦方法

ウィンブルドン、全豪オープン、全仏オープンと並んで、テニス4大トーナメントの一つに数えられているUSオープン。今年も9月11日で全日程が終了し、日本においても錦織圭選手の活躍が話題となりました。USオープンは毎年、世界各国のテニスファンが注目するビッグトーナメントですが、実際にトーナメント会場で試合を観戦することができるのは、一握りの幸運なファンだけです。しかし、今年からIBMが提供するアプリを通して、世界中どこにいても、会場にいるかのような観戦が可能になったのです。

世界中のあらゆる場所へリアルタイムの感動を届ける

熱狂的なテニスファンにとって、「試合を楽しむ」というのは、単に勝敗を新聞やニュースで読むことではありません。試合中の得点の遷移やプレイヤーの様子、テニスコートを行き来するボールの動きといったあらゆる要素が織りなす、手に汗を握るような興奮が試合観戦の醍醐味だといえるでしょう。

IBMは、トーナメント会場に赴けないテニスファンにも、そんな臨場感あふれる体験を届けたいと考えました。昨年のUSオープンでは、選手の情報や試合の動向をリアルタイムに解析してユーザーにさまざまな情報を提供する「Slum Tracker」というツールが提供されました。そして、今年2016年のウィンブルドンではIBMインタラクティブ・エクスペリエンスが開発したApple TV向けの新しいアプリにより、テニスファンは自宅に居ながら新しい観戦体験を堪能したのです。

その注目のアプリには、IBM Watson(以下、Watson)を利用して構築された「コグニティブコマンドセンター」が組み込まれ、複数のソーシャルメディアチャンネルからトーナメントに関連するトピックを自動で収集し、ユーザーに専用の情報を提供します。この情報を通じて、ユーザーはUSオープンに関するニュースや画像、テニスファン同士の会話や動画など、さまざまなコンテンツをリアルタイムに楽しむことができるのです。

Watsonがトーナメント会場のコンシェルジュに!?

さらに、今年のUSオープンでは、公式モバイルサイトにコグニティブ・コンピューティングの技術が盛り込まれ、トーナメント会場を訪れるテニスファンにも新たな体験を提供しました。

このサービスはWatsonの自然言語解析技術を利用して構築されたもので、ユーザーは会場周辺の地理や飲食店、施設やサービスに関する情報について、「ソーダを買うにはどこへ行けばいいかな?」「タクシー乗り場はどこ?」…といった普通の話し言葉で質問し、瞬時に適切な回答を受け取ることができます。言うなれば、Watsonがユーザー専用のコンシェルジュとなり、大会をより快適に楽しむための手助けをしてくれるわけです。

トーナメント会場にいても、会場から遠く離れた場所にいても、各自がそれぞれのやり方でUSオープンを楽しむことができる…。テクノロジーの進歩によって、スポーツの楽しみ方は今後、ますます多様に広がっていくのかもしれません。

photo:Thinkstock / Getty Images

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