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「ブロックチェーン」という言葉を聞いたことはありますか? ブロックチェーンとは、世界経済の在り方を根底から塗り替えてしまうほどの可能性を秘めた、インターネットに次ぐ大発明だといわれています。

そもそもブロックチェーンとは?

ブロックチェーンは「信頼」を実現するための強力なツールで、一言でいうなら、取引記録を分散管理することでデータの改ざんを防ぐ仕組みです。従来、他人同士が取引を行う際には、公的機関や大手銀行のように、間に立って信用を保証するための機構が必要でした。しかし、ブロックチェーンは取引の記録を世界中に散らばる複数のコンピューター上に記録し、参加者間で共有します。そして、高度な暗号化技術を含む独自の仕組みで、情報の複製・改ざんを回避します。

これにより、従来のように中央集権的に取引を保証する機関を設置しなくても、取引の正当性を保証することが可能となるのです。

ブロックチェーンに秘められた可能性

ブロックチェーンはもともと、仮想通貨「ビットコイン」の仕組みを支える技術として開発されたものですが、今ではデジタルの領域を超え、実社会の経済シーンにおける活用が模索され始めています。

例えば、米国の小さな洋品店が中国からセーターを輸入しようとしたとき、現在なら取引銀行にL/C(信用状)を発行してもらうなどして、支払い能力があることを証明しなくてはなりません。また、購入された商品を配送する際にも、長年の間に培われてきた多くの煩雑な商習慣に従う必要があるでしょう。

ブロックチェーン活用への試みはまだ始まったばかりですが、今後、さまざまな領域においてその利用が模索されていくでしょう。IBMも「Linux Foundation」の「Hyperledgerプロジェクト」を通じ、世界中のトップ企業と連携してブロックチェーンの研究に取り組んでいます。現在、ロンドンと日本の証券取引において、流動性の低い市場にブロックチェーンを適用する試みに着手しているそうです。

コンピューターやインターネットが私たちの生活を激変させたように、ブロックチェーンは新たな風雲児として、世界の色を鮮やかに塗り替えていくことでしょう。

photo:Thinkstock / Getty Images

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