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旅行業界では、伝統的に旅行代金の割引や付加価値サービスなどの特典を付与する「ロイヤルティー・プログラム」を提供することで顧客の囲い込みを行ってきましたが、こうしたサービスは、もはや時代遅れなものとなりつつあるようです。

非構造化データを分析することで、従来にはない結果を導き出せる

従来、旅行業界では、顧客サービスの強化にアドバンスト・アナリティクスの技術を利用してきました。それにより、構造化されたデータをあらかじめ定義されたルールに沿ってプログラム的に処理することで、妥当な結果を類推していきます。従って、導き出される結果は、想定された範囲内に収まります。

これに対し、コグニティブ・コンピューティングでは、全く異なるアプローチで問題に対処します。コグニティブ・コンピューティングでは、画像や動画、メール文書などをはじめとした非構造化データを扱い、事前に定義されたルールなどを用いることなく、まるで人の脳が認識するかのように、データの山から、より有用で現実的な知見を導き出していきます。このため、同じデータをインプットしても、アドバンスト・アナリティクスとは別の結果を出力することが可能となります。

パーソナライズされた旅行体験を、スマートに提案できる

こうしたコグニティブ・コンピューティングの技術を利用することで、旅行業界はより魅力的なロイヤルティー・プログラムが設計できるようになります。顧客一人ひとりの好みを理解し、それぞれの嗜好に合致した旅行体験が提供できれば、顧客にとっても旅行業界にとっても大きなメリットとなります。

例えば、顧客の過去の旅行データやWebサイト上での行動履歴などから、求められている旅行プランを予測して、スマートに提案できたらどうでしょうか? 顧客は貴重な時間を割いて旅行プランを検索する手間から解放され、パーソナライズされた旅行体験を楽しめるようになるはずです。

コグニティブ・コンピューティングを活用することで、かつては困難だった、完全にパーソナライズされた最高の旅行体験を提供することが可能となります。コグニティブ・コンピューティングという名のコンシェルジュが、自分の好みの最適な旅行プランを組み立ててくれる…。そんな贅沢なサービスを誰もが気軽に楽しめる時代が、すぐそこまで来ています。

photo:Thinkstock / Getty Images

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