Watsonの新たな挑戦!ポーカーをするロボットの作り方

かつてはSFの世界の住人だったロボットが、近年になって急速なスピードで現実の世界にその姿を現しつつあります。感情を持つロボット「Pepper」が日本にお目見えしたのは2014年6月のことでしたが、あれから2年強経過した今、ソフトバンクの店頭のみならず、さまざまな場所で「接客」をするPepperの姿が見られるようになりました。そして、米国においてもPepperの兄である「NAO」が、あらゆる分野に活躍の場を広げています。

「Pepperのお兄さん」にポーカーをプレイさせよう!

この夏、IBM Watson(以下、Watson)チームは6人の開発者を招き、NAOとWatsonを使ってロボットにポーカーをプレイさせるという試みに着手しました。

NAOはソフトバンク・ロボティクス社製のヒューマノイド型ロボットで、Pepperに比べて小型でありながら、人と自然にやり取りするためのさまざまな感覚機能を備えています。このNAOとWatsonを組み合わせることで、人と一緒にポーカーをプレイすることのできるロボットを作り出そうというわけです。

NAOをサポートするWatsonのAPI

Watsonはコグニティブなアプリケーションを開発するのに役立つ、さまざまなAPI(Application Programming Interface)を提供しています。例えば、「Speech to Text」を使えば、マイクから入力された人の話し声などをテキストデータに変換することができます。一方、「Text to Speech」を使えば、テキストデータを音声として出力することが可能です。

同様に「Natural Language Classifier」を利用すれば、機械学習の仕組みなどを用意することなくNAOに自然言語を習得させられ、「Dialog」を使えばユーザと対話するアプリケーションを手軽に開発することができます。そして、「Visual Recognition」では、カメラなどから入力した画像を識別することが可能です。これらのAPIを利用すれば、プレイヤーの会話を理解し、カードを読み取って戦略を練り、「ベット」や「ドロップ」などの意思表示をする力をNAOに与えることができるでしょう。

なお、この試みは2016年8月現在、リサーチ・トライアングル・パークにおいて続行中。WatsonがNAOを進化させていく様子が、「IBM Watson Blog」にて順次公開されています。WatsonとNAOのタッグが人間とポーカーをプレイするようになるまでの道のりを、ぜひご一緒にお楽しみください。

Programming robots to play poker in one summer with Watson(第一回)

photo:Thinkstock / Getty Images

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