大学や高等専門学校に在籍する障がい者の割合は学生全体の0.7%にあたる約2万1千人程ですが、その中で実際に就職できる学生数は、1400人程度だと言われています。
(出典:平成27年度(2015年度)障害のある学生の修学支援に関する実態調査  独立行政法人日本学生支援機構)

また、彼らや保護者、学校の教師の中には「障がいがあるため、一般事務の仕事にしか就けない」という思い込みが少なからずあり、IT関連の専門職などを目指す学生の数はまだまだ少数派という現状があります。

働きながらグローバルリーダーシップを学ぶ「Access Blue Program」

そんな中、IBMは2016年3月より、障がいがある大学生、大学院生、および卒業から5年以内の人を対象としたインターンシッププログラム「Access Blue Program」を開催しました。

Access Blue Programは、働きながらグローバルリーダーシップについて学べるユニークな取り組みで、今回は2015年に続く第2回目の開催となります。在宅勤務を活用した柔軟なプログラムにより学業や就職活動との両立が可能で、半年の時間をかけてビジネスの基礎から最新テクノロジーまでをじっくり学んでいきます。また、OJTを通じて企業で働くイメージを身に着けられるようにも設計されています。

障がいがある人ならではの視点で新たな境地を開く

今回のプログラムの目玉となったのは、東京基礎研究所のサポートによって実施されたAccess Blue Challenge。インターンシップの参加者20名が4つのチームに分かれ、クラウド基盤IBM Bluemix (以下、Bluemix)および、IBM Watson(以下、Watson)をはじめとしたコグニティブテクノロジーを活用した以下のアプリケーションやサービスの開発に挑戦しました。

●Watsonの機能を活用した高齢者みまもりサービス
各種センサーのデータとWatsonの機能を利用し、対話形式で健康状態を確認する

●Twitterを活用し、災害時の避難経路・避難所情報を提示するアプリ
Twitter上のデータをWatsonで分析し、デマ情報を除去した上で利用者のニーズに合わせた情報を提示する

●オンライン・アクセシビリティ・マップ(バリアフリーマップ)の生成アプリ
障がい者の移動経路決定に必要な、段差、スロープ、点字ブロック等の情報や、車椅子でも利用可能な施設等の情報を、当事者が地図上にマッピングする

●Watsonの音声認識と、感情分析機能を用いて会話の雰囲気までテキスト化するアプリ
音声認識による会話のテキスト化に加えて、表情・声から感情の分析を行い、聴覚障がい者に伝える

開発したアプリやサービスは、9月に開催された Access Blue Program Open Dayで発表されました。4チームすべてに共通していたのは、障がいを持つ人ならではの視点がアプリやサービスの開発に活かされていたということ。その視点は、障がい者のみならず、高齢者や健常者にとっても役立つ機能にあふれていました。

2015年に実施された第1回の成果として、インターンシップの卒業生が4名が日本IBMおよびその関連企業に入社し、5名が契約社員として活躍しています。今後もAccess Blue Programによって障がいを持つ学生のチャレンジの場が広がり、それがひいてはダイバーシティ社会の実現へと繋がっていくことが期待されます。

photo:日本IBM 提供


■2017年春、3月6日スタート決定!

障がい学生が新しい自分に出会えるインターンシップ「Access Blue」

【日本IBM 障がい学生向けインターンシップ「Access Blue 2017」説明会】
2017年2月8日(水)14:00~15:30 (13:30受付開始)

詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.facebook.com/IBMJapanRecruitment/posts/1300247500031466