【IBM Watson】動画視聴者の感想をリアルタイムで分析

日本国内においてインターネットが普及し始めた約20年前、Webで扱われていたデータはテキストとデータ量の少ない画像程度に限られていました。その後、動く画像(アニメーションGIF)やFlash、Javaアプリケーションの登場など、さまざまな段階を経てWebサイトの表現力は年々高まってきています。

そして2017年現在、ウェブの世界で最も熱い注目を集めているのが動画コンテンツです。

コグニティブ技術で動画を解析

文字や静止画に比べて格段に多くのメッセージを詰め込める動画コンテンツにはさまざまな可能性があり、エンターテインメントからマーケティングまで幅広い領域で活用が進んでいます。しかし、動画データはテキストや画像などのデータに比べて取り扱いが難しく、データ解析が行えないまま放置されているのが実情です。

こうした状況に新たな風を吹き込むべく、IBMはWatsonを活用したクラウド・ビデオ・テクノロジー向けの新しいコグニティブ・サービスを発表しました。このサービスを利用すれば、動画データを解析して意味のあるシーンごとに自動的に分割したり、目的と合致したコンテンツを探し出したりすることが可能となります。

ライブ・イベントに対する視聴者の反応を分析

Live Event Analysisと呼ばれる機能を活用すれば、動画の再生と並行してソーシャルメディアの投稿などを分析し、動画に対する視聴者の反応を、ほぼリアルタイムで把握することも可能です。

IBMではこの技術をIBMクラウド・ビデオに投入し、ライブ・イベントに対する視聴者の反応を分析する新しいサービスを始めました。このサービスでは、再生中のストリーミング・ビデオに含まれる自然言語を処理するとともに、視聴者によるソーシャルメディアへの投稿を分析し、その感想をリアルタイムに取り出します。

長い間、手付かずのまま放置されてきた動画データを解析する手段が生まれたことで、エンターテインメント業界はもとより、マーケティングの領域にも価値ある多くの成果が期待できそうです。

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