【最新テクノロジー×スマートグリッド】が加速させる新たな電気代削減方法

太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱といった再生可能エネルギーの登場によって、世界のエネルギー供給状況はかつてに比べて改善されつつありますが、地球の資源には限りがあります。

私たちが将来にわたって現在のような暮らしを維持し続けていくためにはさらなる工夫が必要であり、行き過ぎたエネルギーの浪費を抑止しようという流れは活発化する傾向にあります。

効率のよい電力供給を助ける「スマートグリッド」

エネルギーの効率的な供給や浪費の抑止を考える上で、IoTのようなテクノロジーは大いなる可能性を秘めています。

電力供給に関していえば、近年になって登場した画期的な仕組みとして、スマートグリッドを挙げることができます。スマートグリッドとは、既存の発電所や送電網に加え、一般家庭や工場の電力消費値を光ファイバーなどのネットワークで結ぶことで、より効率よく電力を供給するシステムです。2000年頃から検討が始まり、現在では米国を中心に各地で実用化や研究が進んでいます。

スマートグリッドの先につながるもの

スマートグリッドの導入が進むにつれて、このシステムを基盤とした、さまざまな新しいビジネスも登場しつつあります。例えば、一般によく知られているものとしては、自宅に設置したソーラーパネルなどから生み出される余剰電力を、スマートグリッドを介して電力会社に販売するようなモデルがあるでしょう。こうしたビジネスモデルは多くの可能性を秘めていますが、参加するためには多額の費用をかけて設備やシステムを導入する必要があり、普及を妨げる一因ともなっています。

ここにクラウドやIoT、高度なデータ分析といった最新テクノロジーを組み合わせることで、前述のようなシステムの門戸を、より多くの人に開く可能性が生まれます。

IBMのBluemix Blogでは、IoT技術とBluemixを組み合わせた一般家庭向けの電力計測システムのモデルを公開しています。このモデルはソーラーパネルといくつかの家電製品、スマートグリッドに見立てたバッテリーを接続して、実際の家庭における電力の消費や供給の様子を再現し、IBM Bluemix上のダッシュボードに詳細データを表示させる仕組みが実現されています。

システム全体を構成する主要なコンポーネントは、電気回路網、サーバープログラム、Webダッシュボードの3つ。電気回路で実際の家庭における電力供給や家電などをシミュレートし、サーバープログラムが回路上のエネルギー消費をモニターし、その結果がWebダッシュボードにリアルタイムに表示されます。

システムの詳しい構成については、下記にてご覧いただけます。

Is your home energy efficient? Bluemix can figure it out.

私たちが将来にわたって安心・安全な暮らしを維持していく上で、テクノロジーが果たす役割は今後、ますます大きくなっていきそうです。

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