AIがたぐり寄せる、人と気象とビジネスの融合

昔から、気象予測は我々人間にとって重要な関心事の一つでした。現代においても、この状況は変わりません。農業や漁業はもちろん、小売業、運輸業、旅行業、金融業、製造業など、あらゆるビジネスが気象により少なからぬ影響を受けており、正確な気象予測の手段が求められています。

IBMが気象予報センターを開設

こうした状況を受け、2017年3月、日本IBMは気象庁の定める気象予測業務の許可を取得し、本社内に気象予報センター(アジア・太平洋気象予報センター/APFC: Asia Pacific Forecast Center)を設立しました。この気象予報センターには自社の気象予報士が配置され、24時間365日、リアルタイムにアジア・太平洋地域の気象予報を行います。

IBMは2016年1月にThe Weather Company(以下、TWC)を買収し、同年6月にはTWCのグローバルな予測モデルとIBMが開発したハイパーローカル気象予測を組み合わせた新しい気象予測モデル「Deep Thunder」を発表しています。

今回提供を開始するサービスでは、気象予報士がこのDeep Thunderによる予測やレーダー、アメダスなどの実況資料をもとに予報を行い、1時間ごとに気象予報データを作成して企業向けに提供する計画です。

具体的には、現在の気象や将来の気象予報などをはじめとした広範な気象データを、クラウド経由で簡単に利用できるTWCデータ・パッケージが企業向けに提供されます。また、気象予報データを生かしたソリューション構築を支援するサービスも用意されています。

コグニティブ技術で高精度な気象予測を実現

Deep Thunderは機械学習を活用して気象データの実績を学習し、気象がビジネスに与える影響を予測します。ここに最先端のコグニティブ技術を組み合わせることで、従来と比べて高い精度を誇る気象予報や、新たなコンサルティングサービスが提供可能になりました。

新たな次元での自然との共存。コグニティブ・システム「IBM Watson」がもたらす新たなサービスから、今後も目が離せません。

photo:Getty Images

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