NYの高齢化問題を解決する「健康プラットフォーム」とは?

現在、医療・ヘルスケア分野のイノベーション創出に、AIの活用が模索されています。がんや白血病などの早期発見、適切な治療法や処方箋を提案、または患者の状態をモニタリングするなど、枚挙に暇がありません。

コグニティブ技術によって、医療と健康に関わるあらゆるアプローチが今、さらに劇的な変化を遂げようとしています。

Watson Healthがヘルスケア領域にもたらすメリット

IBMは2015年4月にIBM Watson Health(以下、Watson Health)を立ち上げました。

Watson Healthは、IBM Watsonのコグニティブ技術をヘルスケア領域に応用することを目的とした専門の事業部門で、1億に及ぶ電子カルテや300億もの症例画像データ、その他の研究に関わる文書など、大量のデータを有しています。

それらを活用し、医療情報発信の中心的役割、医療プログラムの評価や改善、階層別人口におけるリスク分析など、さまざまな角度から医療活動・臨床研究を支援しています。

Watsonを利用した住民向けヘルスケアプラットフォームを構築

Central New York Care Collaborative(以下、CNYCC)との共同プロジェクトも、Watson Healthの取り組みのひとつです。

ニューヨークは、全米の中でも高齢者が特に多く居住する地域です。CNYCCはセントラル・ニューヨークの住民にサービスを提供する2000以上の医療・ヘルスケア提供業者による共同体で、2017年2月に、アメリカ初のIBM Watsonを利用した住民向けの「健康プラットフォーム」の開発に着手することを発表しました。

CYNCCが打ち出すこのプラットフォームは、地域のエコシステムを統合してヘルスケア提供者やコミュニティー支援組織を結びつけ、住民の健康維持や生活の改善に貢献します。同システムにより住民の健康状態を改善し、これにより不要な来院を削減するなどして、医療システムにかかるコストの削減を目指す計画です。

より生産的で、利用者一人ひとりの役に立ち、安全で無駄の少ないヘルスケアシステムの実現のために――。この取り組みが、広範な医療・ヘルスケアのエコシステムの試金石となれるかどうかに注目です。

Watson Healthとその取り組みについて詳しく知りたい方は、下記のページでご覧ください。

IBM Watson Health

photo: Getty Images