多くの旅行会社や運輸会社が抱えている、人的・物的リソースをいつどこに配置するべきかという問題。これに対して、IBMとIBMのグループ会社ILOGは、スケジューリングを最適化するソリューションを提供しています。

オランダ鉄道の年間2,000万ユーロ以上のコスト削減に貢献

オランダ鉄道では1日4,800本以上の列車が運行しており、ヨーロッパで最も利用客の多い全国鉄道網となっていました。コストを抑えつつ、変わらない運行品質を保つためには、予想される利用者数に見合った車両の割り当てが大切。最適化された運行スケジューリングのために用いられたのが、ILOGによる最適化テクノロジーでした。その正体は、鉄道網や駅、列車、乗客の好みや輸送量の季節変動、輸送上の規制など、さまざまな変数を自動的に計算し、最適な車両運用案を柔軟に提示するプログラミング・エンジン。これを用いることで、手作業より早く、ミスもすくなく運行スケジュールを自動作成できるようになり、結果として、年間2,000万ユーロ以上のコスト削減に成功しました。

数字で見るSmarter Transportationの必要性

自動車、鉄道、飛行機、船舶などの交通手段をなくして、私たちの現在の日常は成り立ちません。逆に言えば、その交通の無駄をなくすと、どのようなインパクトがあるのでしょうか。

  • EUでは、交通渋滞によって年間に総GDPの1%(1,000億ユーロ)もの無駄が生まれています。
  • 2007年のアメリカにおいては、道路交通渋滞によって28億ガロンもの石油と42億時間が浪費されました。金銭に変換すると、その無駄は872億ドルに相当します。

より早く、より多く、より正確な輸送(Smarter Transportation)を実現するためにはどうすればいいのか。その問いの回答のひとつが、ILOGの最適化テクノロジーでした。私たちの生活を陰ながら支える技術は、ひっそりと、しかし着実に、世界をよりスマートにしているようです。

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