新型コロナに揺れる世界を救え!ソフトウェア開発コンペ「Call for Code」

世界中の開発者が一堂に会し、さまざまな社会問題の解決に挑むコンペティション「Call for Code」。本コンペティションの今年のテーマは「気候変動と戦う」でしたが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受けて、急遽「COVID-19」がチャレンジトピックとして追加設定されました。

Call for Codeとは

Call for Codeは、自然災害をはじめとした社会課題に取り組むためのデベロッパー向けコンペティションです。IBMとLinux Foundationを始めとするパートナー団体によって2018年に開始されて以降、毎年バーチャル・ハッカソン方式で行われています。

2020年のCall for Codeの応募締め切りは7月31日となっていますが、新型コロナウイルス流行の早期解決に貢献するため、チャレンジトピックであるCOVID-19については早期締め切りが設けられました。

4月27日までに提出されたソリューションの中からトップ3に選ばれたものには、IBMのメンターがアサインされ、ソリューションの速やかな実用化にむけたサポートを得ることができます。

2020年の「COVID-19」トップ3ソリューションは?

早期締め切りまでに集まった多数の応募のうち、以下のソリューションがトップ3として選出され、IBMのイベント「THINK」で発表されました。

Are You Well?

「Are You Well?」はAltran社のインドチームが開発した包括的な医療支援システムです。

システムはIBM Watson Assistantを活用して構築されており、ユーザーはスマホアプリを用いて自分の症状をチェックすることができます。また、あらかじめ設定されたしきい値を基準としてリスクレベルを3段階で判断するため、医師はより安全に診察の優先順位付けを行えます。

COVID Impact

COVID Impact は、新型コロナウイルスによる財政的な影響を軽減することを目的とし、ブリティッシュコロンビア大学のチームが開発した、中小企業向けの意思決定支援システムです。

このシステムでは、IBM Watson Tone Analyzerの言語分析機能を活用し作成された予測評価ツールと、意思決定を支援するIBM ILOG CPLEXが、ビジネス上の財政的リスクレベルを予測します。

またこのソリューションは、政府の中小企業向け情報や、各メディアの記事のトレンドを分析したリアルタイムのニュースフィードを厳選・リスト化したものを企業オーナーに提供します。加えて、支援が最も必要とされる場所を可視化する「経済打撃ヒートマップ」を作成し、政府が特定の地域や産業を支援する際の手助けも行います。

Safe Queue

Safe Queueは、ロサンゼルスに住む開発者が1人で開発した、ソーシャルディスタンスを守るためのコミュニティー型携帯アプリです。

新型コロナウイルスの蔓延を食い止めるためには、人と人の接触機会を極力減らす必要があります。ショッピングセンターなどの施設へのより安全な入場を実現するため、このアプリはGPS位置情報を利用し、バーチャル空間で行列をつくります。施設スタッフはバーチャルな列に並んだ顧客にランダム作成されたQRコードを送信し、これを使用することで顧客は施設に入場することができます。

このソリューションはWebアプリケーションのホスティングにIBM Cloud Foundryを、位置情報の操作のためにHERE technologiesを活用し、データの保管にはIBM Cloudantを使用しています。

世界的な危機を前にして、テクノロジーができること

COVID-19により、これまで人類が当たり前のように享受してきた社会生活の仕組みを維持することが難しくなってしまった今、このパンデミックに対抗するため、わたしたちは国境を越えて団結し、危機に立ち向かわなくてはなりません。そして、先述のトップ3ソリューションのように、この有事に対して、テクノロジーは大きく貢献できるはずです。

2020年のCall for Code Global Challengeへは、2020年7月31日まで引き続き応募可能となっています。COVID-19や気候変動の脅威から世界を救うアイデアをお持ちの方は、下記のリンクからぜひご応募ください。応募者の方は、ソリューションの開発を支援するスターター・キットを無償でご利用いただけます。

photo:Getty Images

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