成功者とは、成長者。 ――人は諦めなければ、「絶望」を「希望」に変えられる

若い起業家を導き、育てる「パッションリーダーズ」

――近藤社長が目指される理想の経営者像をお聞かせいただけますか。

成功者とは、成長者。 ――人は諦めなければ、「絶望」を「希望」に変えられる

近藤 いろいろな経営者に会って、たくさん学びました。孫社長は多分、歴史に残る坂本龍馬型の経営者になることを志されたと思います。私はそうではなく、自分が関わった人たちの記憶に残る人間でありたい。近藤太香巳に出会えて良かった、という気持ちとともにその人の記憶に残るような人間であり、経営者になりたいと願っています。

当社が運営している「パッションリーダーズ」という“情熱経済人交流会”でも、若い経営者たちが元気に活動しています。創設は東日本大震災の直後でしたが、そういうときだからこそ経営者が元気を出して働いて、納税して、雇用を創出しないといけないと思いました。
入会条件は「起業家精神を持った経営者」で、会員数は間もなく3,000名。会員数・活動数・成長率、すべてにおいて日本一の経営者団体です。メインとなる定例セミナーの他に、全国各地でビジネスマッチング会やアカデミー、グルメ部会やジョギング部会など各種部会も盛んに活動しており、土日以外の毎日どこかでイベントが開催されています。
「みんなで絆を深め、仕事も、遊びも、本気で人生を楽しもう」がコンセプト。
起業家同士が共に語り合い、支え合い、刺激し合い、競い合い、高め合える経営者団体です。

社員とともに食事をし、誕生日には一人ひとりに合ったメッセージを送る

――近藤社長のお話は聞いているだけで元気が出て来ますが、社員の方々とのコミュニケーションで心がけていらっしゃることをお聞かせいただけますか。

成功者とは、成長者。 ――人は諦めなければ、「絶望」を「希望」に変えられる

近藤 よく大先輩の経営者の方々に「君は若いのに、意外と古き良き時代の昭和の経営者のようなところがあるね」と言われますが、私はよく社員を連れて食事に出かけます。全国にある支店の社員たちの所にも時間を作っては出かけて行き、一緒に食事をします。どんなにネットが発達しても、人と人は直に会い、食事をしたり語り合ったりする機会を重ねることで、親しみが増し相互理解と信頼感が深まります。だから、当社では社長と社員が一緒にご飯を食べるのは当たり前なんです。
すると、中途採用で入ってきた社員たちは「社長とご飯食べられるなんて、こんな会社めったにないです」とビックリするようです。生え抜きの社員たちにとっては当社の良い社風を再認識することになるようですね。

それから、私の誕生日には全国の社員たちが、心のこもった暖かいお祝いをしてくれます。私の最大の自慢です。そして私も、みんなの誕生日には、お祝いのメッセージメールを送っています。

――1,100人もいる社員の仕事ぶりを、どうやって把握なさるのですか?

近藤 それぞれ社員の上司が、私にメールをくれるんです。「彼は先週、どこそこの契約を取りました」「こういう点が彼女の素晴らしいところです」「彼の課題はこういうところです」と。その内容を反映して、私は誕生日祝いのメッセージメールを送ります。社長に評価されている、というよりも、毎日顔を合わせている上司がちゃんと自分のことを見てくれている、ということが嬉しいようです。上司も毎日、部下の良いところを発見する努力をしていないと、私に報告ができない。だから社内の人間関係はとても良好です。

目の前の仕事を徹底的にピカピカに磨き上げる、それがプロの仕事だ

――ところで、近藤社長は社員にどんなことを望まれますか?

近藤 私は、ネクシィーズに入社してくれたからには、社員に超一流の仕事ができる人になって欲しいと思っています。例えば、上司から手書きの企画書原稿を渡されて「ワードで清書して」と言われたとします。三流の人は、原稿をぐちゃぐちゃに間違えて返してくる。二流の人は、ちょっと間違えて返してくる。一流になると、誤字脱字もなく上司の思い描いた通りの企画書を作ってくる。

しかし、それでは超一流ではないんです。超一流というのは、上司のメモを熟読して、熟読して、全体の構成を考えた上で、図表を入れたり、キャッチーな言葉は色をつけて見出しとして目立つように大きくしたり、あらゆる角度から創意工夫する。そして企画書としての訴求ポイントは何かを考え、効果的にアピールできるものに仕上げる。そうやって上司の想像以上の企画書にして提出したら、「すごいな、さすがだ!」と上司は称賛し、信頼して仕事を任せられるようになる。どんな仕事でも、言われた通りではなく、さらに素晴らしいものにしていってほしいと思います。

仕事とは目の前にあるものを、ピカピカに磨き上げることだと思っています。これがベストだ!と断言できるまで追求して、ピカピカにすること。「これが当社のキラーカードです」と、自信を持って創り上げるのがプロの仕事です。

――従来からの電子雑誌などに加え、LED照明のレンタルサービスが現在の御社の中核事業に成長しているそうですが、これはどんなビジネスですか。

近藤 LED照明レンタルサービスは、さまざまな電子デバイス商品を普及させてきた当社のノウハウを駆使した事業で、おっしゃる通り今や当社の事業の中核に成長しています。LEDは明るく長寿命で効率が良く、交換することで電気代が格段に安くなる優れた製品です。それが分かっていても、価格が白熱球や蛍光管の10倍から20倍と高い。だから多くのホテルや飲食店、レジャー施設などでは会計上なかなか交換できず、LEDの普及率はようやく20%を超えたくらいなんです。

そこで当社が考えたのが、導入時の初期費用を無料にして、電気料金が格段に安くなるLED照明のレンタル方式です。さらに5年間のレンタル期間が満了したら、そのまま無料でご利用いただける。スタートから2年半で約1万2,000件以上の導入実績をあげています。
LEDはCO2の削減にも貢献できるし、今後全国的にもっと導入が進めば、発電所何基分かの節電に貢献出来るかもしれません。

ワクワク・ドキドキが、事業の「GO」サイン

――近藤社長はそういった新しい事業などにチャレンジされるとき、どういったことを判断基準にされていますか。

成功者とは、成長者。 ――人は諦めなければ、「絶望」を「希望」に変えられる

近藤 私は10代で仕事を始めた頃から、夢を持って何か難しいビジネスに挑戦するとき、「お客さんにこれを提供したら、どう喜ばれるだろうか」「世の中にとって、どうだろうか」「もしできたらどうなるのか」と考えてきました。
そして、「できたら、業界でも初だ」「こんなことやれた人はいない」「お客さんきっと喜ぶぞ!」とワクワクしたら、それが「GO!」サインなんです。駆け出しの営業マンだった18歳の私が、初めて持った小さな勇気。それが今でもビジネスの決断を支えています。出身地の大阪弁で言うなら、「できたらすごいやん!」と思えるかどうか。

もう1つ、迷ったときの自分なりの判断軸を、20代の頃から決めています。それが、「カッコいいか、カッコわるいか」です。例えば、愚痴を言っている自分はカッコいいか? カッコわるいですよね。目標を掲げて茨の道でも行くのか、自分より劣っている人を見て安心するのか、どちらの自分がカッコいいか? シンプルですよね。
だから「やるか、やらないか」という判断の軸をしっかり持って、スピーディに決める。
そうやって決断したら、あとは前進あるのみです。

text:平松由美

近藤 太香巳

こんどう・たかみ
近藤 太香巳

株式会社ネクシィーズ 代表取締役社長
1967年11月1日生まれ。19歳の時、50万円を元手に会社を創業し、34歳でナスダック・ジャパン(現ジャスダック)へ株式上場。37歳で2004年当時最年少創業社長として東証一部に上場を果たす。プロモーション&マーケティングを駆使したビジネスモデルでグループ10社にまで成長させ、LED照明レンタル事業、電子雑誌出版事業、経営者交流会「パッションリーダーズ」のいずれも日本一の規模を誇る。常に新たな分野へ挑戦し続け、早稲田大学や東京大学・一橋大学などでの講演活動も積極的に行い、若者の心を持ち前の情熱でリードしている。JAPAN VENTURE AWARD 2006 最高位 経済産業大臣賞受賞。


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※日本IBM社外からの寄稿や発言内容は、必ずしも同社の見解を表明しているわけではありません。


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