近年におけるICT(情報通信技術)の発展により、私たちを取り巻く世界は劇的に変化しました。クラウド、ビッグデータ、IoT、そしてコグニティブ・コンピューティングをはじめとしたAI技術により、あらゆるビジネスやサービスが、10年前、20年前とは比べものにならないほど高度な発展を遂げつつあります。
そんな中で、金融業界だけはいわゆるICT革命にやや後れを取っていましたが、ここにきて、そうした傾向が大きく変化し始めているようです。
近年におけるICT(情報通信技術)の発展により、私たちを取り巻く世界は劇的に変化しました。クラウド、ビッグデータ、IoT、そしてコグニティブ・コンピューティングをはじめとしたAI技術により、あらゆるビジネスやサービスが、10年前、20年前とは比べものにならないほど高度な発展を遂げつつあります。
そんな中で、金融業界だけはいわゆるICT革命にやや後れを取っていましたが、ここにきて、そうした傾向が大きく変化し始めているようです。
FinTechが金融サービスを変える!
ここ数年、「FinTech」(フィンテック)という言葉がメディアを賑わせるようになりました。FinTechは、Finance(金融)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語で、ひとことでいえば、ICTを活用して新たな金融サービスを生み出そうという動きを表すものです。インターネットやスマホなどのモバイル端末、AIなどの技術を駆使して、送金、決済、融資、資産運用などに新たな風を吹き込むことで、より便利なサービスを作り出すことができると期待されています。
FinTechの動きが活発化したのは比較的最近ですが、既にモバイル・ウォレットや仮想通貨、オープンバンク、クラウドファンディングといったさまざまな新しいサービスが登場しています。
FinTechサービスを加速させるプラットフォームが誕生
そんな中、FinTechサービスの発展を劇的に加速させる、新たなプラットフォームが生まれようとしています。
2016年12月、日本IBMとSBIホールディングス株式会社は、地域金融機関向けに各種FinTechサービスの導入を支援する目的において協業することに合意しました。両社は国内外のFinTechベンチャーの各種サービスやシステムを接続した「FinTechプラットフォーム」を構築し、地域金融機関におけるFinTechサービスのスムーズな導入を支援していく考えを示しています。
SBIホールディングスCEOの北尾吉孝氏は、FinTech Japan 2016において、
「日本はこの5年で様変わりする。ものすごい革命になる」と語ったとか……(※)。新たに生まれるFinTechプラットフォームは、そんな日本の劇的な変化を支えるものとなるのでしょうか。
※出典:フィンテックは5年で日本を様変わりさせる:SBI北尾吉孝氏 | DIGIDAY[日本版]
photo:Thinkstock / Getty Images