雑談面接のコツや注意点10選!雑談力を付けて意図を読めば落ちるのを回避!

雑談面接のコツや注意点10選!雑談力を付けて意図を読めば落ちるのを回避!

転職時の面接で雑談が多い、場合によっては雑談ばかりということがあります。

実は最近は定型文の質疑応答をする面接でなく、雑談でコミュニケーション能力や人柄を見る、「雑談面接」を実施する企業が増えています。

今回はそんな雑談面接のコツや注意点、「雑談力」をアップさせる方法を紹介するので参考にして下さい。

雑談面接とは?

雑談面接とは、その名の通り雑談形式で進める面接です。

志望動機や自己PRといった定型文の面接と異なり、上司との雑談のようなフランクな雰囲気で進んでいくのが特徴です。

ただ雑談といっても答え方次第で合否が決定するのは通常の面接と何ら変わりませんので、後述するポイントをしっかり抑え、受け答えをしていく必要があります。

雑談面接が増加している理由は?

雑談面接が増加している背景としては、一般的な面接形式で失敗する企業が増えているというものがあります。

今までの面接といえば、面接官が志望動機や自己PRといったお決まりの質問を投げかけ、応募者がテンプレのように答えるパターンが主流でした。

しかし、そのような面接では暗記能力や化けの皮をかぶる能力に優れた人材が採用されやすく、企業が本来知りたいコミュニケーション力や能力が把握しづらいので、採用後にミスマッチが起こることも多かったです。

しかし雑談形式の面接であれば対策がし辛いため、コミュニケーション能力や実際の性格が見極めやすく、採用でのミスマッチが起きにくい背景から増加しています。

面接で雑談が多いと落ちる?合格フラグ?

結論から言うと、雑談面接は落ちるのが確定している場合と、逆にもう内定が確定している場合があります。

第一印象が悪かったり、他に内定者が出て既に落ちることが確定している場合、真面目に面接はせずに雑談をしてから落とします。

これは受からせるつもりが無いとはいえ即面接を終了させると相手に失礼なため、せめて所定時間は雑談でもして時間を潰そうとするからです。

逆に内定が既に確定している場合、形式的な面接をするよりも雑談によって親睦を深めたり、採用後に備えて応募者の内面や考え方の情報を集めることも多いです。

雑談面接で面接官が重視しているポイント

コミュニケーション能力

雑談形式の面接で面接官が重要視しているのは、第一にコミュニケーション能力です。

通常の面接は決められた質問と回答を行うため、コミュニケーション能力の把握がし辛いです。

しかし雑談面接であればその人の距離感や会話から、コミュニケーション能力に問題がないか確認することができます。

臨機応変な対応ができるアドリブ能力

雑談形式の面接では決められた質問がほとんどなく、企業や面接官の性格、はたまた季節によって様々な質問が行われます。

そのため、臨機応変な事態に対応できる能力や、アドリブ能力がしっかりあるかを確認してきます。

事前に回答を用意できない予想外の質問をされる確率が高いので、どんな質問をされても慌てずしっかりと答えていきましょう。

応募者の人柄や本性

雑談面接では、応募者の人柄や本性を把握することも重要視されています。

一般的な面接では、いかに採用されやすくなるための仮面を作るかが大切なので、応募者の人柄や本性が判断しづらいです。

むしろ、いかに本性を隠して面接官や役員の望んでいる答えを用意できるかが重要と言っても過言ではないでしょう。

雑談面接で合格するためのコツ7選!

まずは冒頭の雑談に対応できるようにする

まずは冒頭に始まる雑談に対応できるようにするのが、雑談形式の面接で合格するコツと言えます。

というのも、面接のどの時点で雑談が入るかというと、最も可能性が高いのは面接がスタートした直後だからです。

転職希望者が「本日はよろしく願い致します」と言っておじぎをして着席すると、面接官がおもむろに雑談をしかけてくるケースは少なくありません。

これは、面接官はまずその場の雰囲気を和ませてから本題に入ることで、応募者の本音を引き出し、素のままの姿を見たいと思っているからです。

ただ頷いたり笑ったりしているだけでは好印象を与えることはできませんので、雑談が苦手という人は、まず最初に仕掛けられる雑談に対応できるようにすることで、面接官に与える印象がグッと上がります。

入社したい意欲を雑談でアピールする

雑談面接では、雑談の中で入社したい意欲をいかにアピールするかも重要です。

よくあるのが、初対面の転職希望者に気軽に投げかける話題として最適な「働きながら転職先を探すのは大変でしょう?」といった雑談です。

思わず「そうなんです。平日は残業が多くて有給も取りづらいので、なかなか面接に出向くのも大変です」などと言いたくなりますが、そんな答えを返してしまうと、あなたの雑談力に対する評価はダダ下がりです。

面接の雑談は居酒屋で同僚と交わす雑談でなく、あくまでも応募者の能力を図るためのものなので、面接官の質問に流されず「御社には前々から興味があったので、むしろ楽しみでした」とすかさず意欲をアピールしましょう。

もちろん、正直に本音を話すことで裏表の無い素直人だと評価される可能性はあるので一概には言えませんが、基本的にはアピールをした方が印象は良いでしょう。

雑談内容の意図をしっかり読んで答える

雑談面接では、単に雑談をするのでなく、内容の意図まで読んで答えていくのも重要です。

例えば面接の最初に「本日は遠いところをお越しいただき、ありがとうございました。こちらまではどうやって来られましたか?」といった、移動手段に関する雑談を振られる事があります。

当然、面接官はあなたの移動の方法が知りたいわけではありません。

あくまでも移動方法を通して、状況判断能力や的確な説明ができるのか、しっかり「報連相」(報告・連絡・相談)」ができる人材であるかを見極めようとしています。

そのため、「はい、電車できました」と意図を読めない返事をしてしまうと、落ちる原因になってしまう可能性があるでしょう。

どこで乗り継いだかや、「普段は使わない線だったので、少しワクワクしました」といった次の会話に広がりやすい答え方をすることで、コミュニケーション能力に優れた人材と思われるでしょう。

何気ないやり取りで、コミュニケーション能力の高さをアピールする

上記の他にも、何気ない雑談の中でコミュニケーション能力をアピールするのも大切です。

雑談面接をする面接官の多くは、応募者が人とコミュニケーションを取れる人材かを雑談の中で判断しようとしているからです。

特にベテランの面接官ほど、雑談中の何気ないやりとりから垣間見える人間性を見逃さないでしょう。

応募者は粗相がないようにとつい話す内容に気持ちが集中してしまいますが、面接官はキャッチボールに問題がないか、ふとした言葉選びなどをしっかりチェックしています。

特に営業マンやインストラクターなどの職業に就く人は、コミュニケーション能力をかなり見られているので要注意です。

最近は普通のコミュニケーションが取れない転職希望者も多いため、雑談の内容が平凡だったとしても面接官ときちんと会話ができていれば評価につながると思ってよいでしょう。

会社に貢献できる人材であることをアピールする

自分が会社に貢献できる人材であることを、雑談の中で何気なくアピールするのも重要です。

もちろん、ぜんぜん関係ない雑談をしているのに、無理にアピールをこじ入れる必要はありません。

たとえばコンサルティングファームのコンサルタントのような、ハードで体力がないと続かない仕事への転職を希望していたとします。

その際に「最近風邪が流行っているみたいですが、あなたは大丈夫ですか?」といった投げかけがあった場合、「特に発熱等はありませんでした」と答えても、面接官の求めている答えではないのでイマイチです。

「大丈夫です!昔から健康と体力には自信があり風邪はほとんど引いたことがないです。健康維持のためにスポーツジムに通っていますし、休日は10㎞のランニングもしているので丈夫さには自信があります」としっかりアピールすれば、ハードな仕事に耐えられるかが心配だった面接官からも好印象でしょう。

適切なアピールには下調べが重要

会社がどんな人材を欲しがっているのかは、面接の前にしっかり調べておくのがポイントです。

自分が会社に貢献できるポイントを雑談の中で自然にアピールできれば、かなり効果的な自己PRになります。

雑談の中でメンタル面が強いことをアピールする

最近はメンタルの弱い社員が多くて困っている企業は多いので、逆に自分はメンタル面が強いことをアピールするのも重要です。

新卒を採用してお金と時間をかけて研修を受けさせても、少し叱っただけで辞めてしまったというケースは少なくありません。

そのため、企業は採用試験の際に転職希望者のメンタルが強いかどうかをとても気にかけています。

応募者が長く勤め続けてくれる人材ということが分かれば、面接で採用される確率はグッと上がるでしょう。

メンタルの強さを測る上でよくある質問

メンタル面の強さは一般的な面接の質問では把握しづらいため、面接官は雑談の中で以下のような質問でチェックしてます。

・「イライラするようなことがあったときは、どうやってストレス解消していますか?

雑談の中でこうした質問が出たときは、自分が日頃からストレス解消をしている方法を具体的に話しましょう。

「映画が好きなので、イライラするようなことがあった日は大好きな映画のDVDを借りてきてストレス解消しています」「美味しいものを食べに行ってます」といった返事が得られれば、面接官もストレスへの対処法を知っていると安心します。

日本人によくありがちなのが、根性論を前面に出してしまうケースです。

例えば「どんなに辛いことがあっても我慢して乗り切ります」と発言してしまうと、根性がある応募者と解釈されるのでなく、ストレスが溜まって自殺しそう、鬱になるのではないかと思われてしまうので注意して下さい。

考え過ぎて不自然な会話にならないようにする

雑談面接では、時にはあまり考え過ぎず素直に答えることも大切です。

ここまで面接で採用される雑談力をアップさせるコツを話してきましたが、「何を言ったら面接官に好印象を与えるのだろう?」と考え過ぎると、不自然な雑談になってコミュニケーション能力に難があると判断されてしまいます。

特に多いのが、雑談中に無理やり自分のアピールポイントをねじ込んでしまうパターンです、

雑談面接において答え方やアピールが大切であることは間違いないのですが、雑談だからこそ内容を予測するのは不可能なので、「素直に自分の気持ちを伝えればいい」ぐらいのゆったりした気持ちを持つことも時には大切です。

口下手であがり症の人は人柄の良さでカバーする

口下手であがり症の傾向がある人は、雑談で気の利いた回答をするよりも人柄の良さをアピールするのも手です。

もちろん雑談力を付ける練習をすることも大切ですが、口下手な人が無理に自分の良さをアピールしようと気負っても頭が真っ白になって逆効果な場合もあるからです。

口下手は一見するとマイナス要因ですが、調子のいいことを言わない誠実な人という印象を与えられるポジティブな面もあります。

そのため、時には人柄の良さをアピールすることが、雑談面接を突破して採用の一因になるでしょう。

雑談面接で落ちないための注意点

フランクな雰囲気でもマナーを守る

雑談形式の面接は緊張感のあまりないフランクな雰囲気で進みますが、それに流されて砕けた対応をすると不採用の原因になってしまいます。

例えば面接官がタメ口で話してくるからといって、質問に「そうっすね」とつい普段の言葉遣いが出てしまうと、表面上はにこやかでも内心では一気に印象が悪くなっていることがあります。

人によっては敢えて雑談形式にすることで、応募者の本当の人柄や教養を見ようとしているので、雰囲気に流されずマナーはしっかりと守りましょう。

面接であることを忘れずアピールをする

雑談面接は、時にほとんど仕事に関する質問がなく、趣味や休日の過ごし方といった普通の雑談のような質問しかされないことがあります。

一見すると仕事と関係のない質問であっても。前述したように面接官は意図を持っていることが多いので、単に答えるだけでなく自己のアピールはしっかりと行いましょう。

面接の雑談力をアップするには転職エージェントがおすすめ

無料でキャリアコンサルタントの模擬面接が受けられる

雑談面接で求められる雑談力をアップさせたい人は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。

転職エージェントを利用すると転職のプロフェッショナルであるコンサルタントから、無料で雑談面接のアドバイスをもらったり、実際に模擬面接を受けて雑談力を鍛えることができるからです。

無料なのには理由があり、転職エージェントは有能な転職者を紹介する際に企業からお金をもらっているので、その対価として様々なサービスを無料で提供しています。

登録すると非公開求人を紹介してもらえる

また、転職エージェントに登録することで、インターネット上では見られない好条件の非公開求人を紹介してもらえるのも大きいです。

転職エージェントは各社が独自で非公開求人を抱えており、マッチした人材にだけこっそりと紹介をしてくれます。

たとえば転職業界最大手のリクルートエージェントは、扱っている求人の80%が非公開なので、転職活動を行うにあたってその情報をスルーしてしまうのは非常にもったいないと言えるでしょう。

雑談面接のコツや注意点まとめ

今回は最近増加している雑談面接について紹介しつつ、そのコツや注意点も解説しました。

雑談面接は普通のガチガチの面接が苦手な方でも比較的リラックスして望めるので、人によっては有利に運ぶことも多いでしょう。

雑談面接を上手く突破できれば、入社後も働きやすいことが多いので、この記事を参考に採用を目指して下さい。