転職で嫁ブロックされない6個の対策や打ち明けるベストタイミングを解説!

転職で嫁ブロックされない6個の対策や打ち明けるベストタイミングを解説!

今や転職をしている人は非常に多いのですが、妻に転職の意思を告げた瞬間に拒否される、所謂「嫁ブロック」をされてしまう人が急増しています。

妻に転職を反対された、つまり嫁ブロックをされた経験がある人は4割にも上るというデータもあります。

今回はそんな嫁ブロックをされないために夫が心得ておきたい対策や、嫁に転職を打ち明けるベストタイミングを紹介します。

転職の嫁ブロックとは

嫁ブロックとは、転職を試みた結婚済みの男性が、妻の反対によって転職を中断する現象のことを指します。

年齢が高いほど嫁ブロックの発動率は上がる傾向があり、40代以上だと4割の男性が嫁ブロックを食らっていると言われています。

嫁ブロックは転職活動を始めた瞬間に起きることもあれば、内定を獲得していよいよ転職をする時に起きることもあり、後者の場合は多方面に迷惑をかける結果となるでしょう。

実際、内定を獲得して退職準備を整えてから嫁ブロックが発動してしまったせいで、転職先には内定辞退の連絡を入れ、現職には退職取り消しのために頭を下げるような事態になった人もいます。

嫁ブロックが発動する原因

  1. 年収が下がりそう
  2. 労働環境が悪くなりそう
  3. 勤務地が遠くなる
  4. 生活が不安定になりそう
  5. 子育てが忙しい、控えている
  6. 転職したい理由が分からない
  7. そもそも夫婦で信頼関係が築けていない

さて嫁ブロックが発動する原因ですが、主に上記の7つが絡んでいることが多いです。

いずれの理由でも一度ブロックが発動してしまうと、嫁の考えを修正して転職を認めてもらうのは非常に困難です。

そのため、いかに嫁ブロックが発動する前に、転職を説得できる材料を用意できるかが大切になります。

転職で嫁ブロックを避けるための対策

ここからは転職で嫁ブロックの発動を事前に防ぐための対策を紹介していきます。

まずは妻を説得するための準備をする

転職で嫁ブロックを発動させないためには、まず転職活動を行う前に妻を説得できる材料を集めておきましょう。

普通に考えれば最初に妻へ転職したいことを相談するべきですが、妻の性格によってはいきなり大反発をくらい、嫁ブロックで転職できなくなる可能性も大いにあります。

過去に「あさイチ」で嫁ブロックが取り上げられたは、夫から「先のことはわからないけれど転職したい」と告げられても、夫の思いを受け入れて同意した妻の事例が紹介されましたが、そのような対応ができる妻は実際には少ないのが現状でしょう。

嫁ブロックが発動した後に転職を強行すれば、離婚に発展する可能性もあるので、まずは妻を説得できる材料を集めましょう。

転職するとどれだけ雇用条件がアップするのか伝える

嫁ブロックをされないためには、転職をすることでどれだけ雇用条件がアップするのか伝えることが効果的です。

転職にネガティブな印象を持っている妻ほど、転職で年収がアップして暮らしがよくなることをアピールすれば、意外と受け入れてくれるものです。

自分自身の確認の意味も含めて、最低でも以下の要素をしっかりと調べておく必要があります。

転職で変化する要素

年収・転職先の年収は今よりいくら上がるのか?
・下がるのであれば、生活への影響は大丈夫のか?
退職金・転職先に退職金制度はあるのか?
・退職金はいくら出るか?
・退職金がない場合は生涯年収はむしろ下がるのでは?
生涯年収・退職で生涯年収はいくら上がるのか
財形貯蓄・退社する会社に財形貯蓄はないか?
・積立額がいくらあるか?
・今後はどうするか?
社会保険・転職先の健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険などの制度は?
・退職する会社と違う点はあるか?
福利厚生・退職する会社の福利厚生と、転職先の福利厚生の違いは?
・給与がアップしても手当や家賃補助がなくなるのでは?
・福利厚生が減った場合、むしろ年収が下がるのでは?
生命保険や共済など・退職する会社で団体の生命保険や共済に入っているか?
・辞めるとどうなるか?
その他・転職することでその他のメリット・デメリットはあるか?

よくあるのが、外資系企業に転職して年収が600万から年収700万円になるのに嫁ブロックを食らうケースです。

一見すると年収アップで言うことなしなのですが、フタを開けてみると外資なので退職金も福利厚生もまったく無し。

計算してみると、30年働いた時の退職金を含めた生涯年収はガタッと落ちていたりします。

このような転職では嫁ブロックが発動するのも当然ですので、具体的な雇用条件をまとめておきましょう。

家やマンションを買っている場合はローン返済プランも考えておく

既に家やマンションを買っている場合は、転職後のローン返済プランを考えておくことも、嫁ブロックの対策として重要です。

転職後に人間関係や急な業績悪化で退職せざるを得なくなった場合、ローンの返済が困難になるため、既に家やマンションを購入していると嫁ブロックが発動しやすいと言えます。

そのため、「転職後は月に5万円収入がアップするから、◯年間で貯蓄をして◯万円を頭金に充てよう」といったプランを提案するなどして、説得する必要があります。

今は賃貸住宅に住んでいる人でも、転職をすると1~3年は住宅ローンを組めないケースがあるので、今後住宅を購入する予定がある場合は注意しましょう。

デメリットを考えずに転職してしまうと、後で妻からブーイングを受ける可能性があります。

失業給付金や貯金が持つか計算しておく

嫁ブロックを回避するためには、万が一の時の失業給付金の金額や貯金について計算しておくのも大切です。

妻も子もあって転職活動を行う場合、本来は会社に勤めながら転職先を探すのが理想的ですが、さまざまな事情からそれができないケースもあるでしょう。

その時には失業給付金と貯蓄を頼みに生活をしていくことになりますが、もしそれが心許なければ嫁ブロックが発動する原因になるでしょう。

退職後もしばらく家計をまかなえるだけの資金があるのかどうか、万が一失業給付が切れた場合でも、1年程度は食いつないでいく貯えを持っているかどうかを、確認しておく必要があります。

失業給付金が支給されるといっても、実際にもらえるまでには最短でも退職後4ヶ月近くはかかりますので、十分な貯蓄を用意できない場合は転職自体を見直すべきかもしれません。

妻が転職を応援するような材料を用意しておく

転職を打ち明ける際に、妻の気持ちをグッと引き寄せる要素があるかないかでも嫁ブロックされる確率は大きく変わります。

たとえば「転職すると通勤時間が少なくなって残業も少ないから、今度からはボクが子どもたちをお風呂に入れられるね」といった具体的なアピールは、子育てで疲れた妻の心に響くはずです。

また、自分と同じ年代の転職状況や転職の成功事例なども揃えておくと、話し合いのときにプラスに働きます。

ネット上で自分と同じ年代の何%が転職しているのかというグラフやデータがあれば、頑なな妻の心もグラッと揺れ動くでしょう。

普段から妻と話し合い価値観を擦り合わせておく

嫁ブロックを防ぐためにある意味では最も大事なのが、普段からの話し合いです。

転職で嫁ブロックからの離婚を切り出される夫もいれば、転職を温かく受け入れてもらえる夫もいます。

この違いとなるのが、常日頃からの二人の関係性です。

お互いに何かあったときにいつも相談し合い助け合っている夫婦の場合、納得できる理由の転職であれば歓迎されます。

一方で普段から夫婦仲が険悪であったり、お互いを家事をやるマシーン、給料を稼ぐATM程度にしか考えていない夫婦だと、嫁ブロックが発動するでしょう。

転職の嫁ブロックで離婚に繋がる場合もある

先程もちらっと触れましたが、転職で嫁ブロックが発動した末に離婚に繋がる夫婦も少なくありません。

特に日頃から信頼関係のない夫婦の場合、転職を拒否された夫側は「自分の考えを全て否定された」、妻側は「安定した今の生活が壊れるなら財産分与を受け取って離婚する」「◯◯に勤めているステータスのために結婚したのに、転職するなら離婚する」という風に考えてしまいがちです。

最初は離婚とまで行かなくても、嫁ブロックがきっかけで喧嘩や価値観の違いの露呈に発展し、転職という人生の選択の一つが、そのまま離婚に繋がってしまうのです。

転職で嫁ブロックをされないために何よりも大切なのは、こうした二人の関係性に尽きます。

普段から自分が妻に対して冷たい態度を取っているという自覚のある人は、転職を機会に夫婦の関係を見つめ直し、常に二人で話し合える関係を築く努力をしましょう。

二人の関係性が改善できれば、嫁ブロックのリスクも回避することができます。

転職を打ち明けても嫁ブロックされないベストなタイミング

採用試験や内定をもらったタイミングがベスト

転職を打ち明けるタイミングは夫婦関係や妻の性格によるので難しいところなのですが、「これから採用試験に応募する段階」か、「内定をもらったがまだ断れるタイミング」が無難でしょう。

ただ打ち明けるタイミングは本当に妻の性格や普段の関係性によりけりなので、長年の夫婦生活の経験を元に、それぞれの家庭で最も波風が少なそうなタイミングで打ち明けましょう。

妻に対して良かれと思って内定まで黙っていたのが裏目に出るパターンもあるので、嫁ブロックを防ぐにはタイミングを十分に考慮することが大切です。

間違ってもすべてが決まってから転職を打ち明けない

意外と多いのが、転職が完全に決定して会社に退職願まで出してから、初めて妻に打ち明けてブロックを食らうケースです。

普通に考えたらあり得ないのですが、普段から会話が少ない夫婦ほどやりがちで、嫁ブロックされようが離婚を切り出されようが文句を言えません。

夫婦はお互いが経済的、精神的に助け合って営んでいくべきものです。

生活の重要な柱のひとつである仕事を勝手に辞めてしまえば、妻側からすれば裏切りに感じるのも無理はないでしょう。

嫁ブロックを経験した人の口コミ

公務員ならOKと嫁ブロックされた事例

この人は転職をしようとした結果、嫁ブロックが発動して公務員ならOKと言われたそうです。

公務員になるには試験の合格が必須ですし、簡単に転職できないので無理難題を押し付けているともいえます。

嫁ブロックされたけど強引に転職をした事例

この人は嫁ブロックが発動したものの、強引に転職をしたようです。

下手すれば離婚に発展する可能性もありますが、自分の人生なので転職によって環境が好転する自信があれば、嫁ブロックを無視するのも一つの手でしょう。

色々な嫁ブロックを見てきた人の事例

https://twitter.com/yutatensyoku/status/1620580982691893248?s=20&t=8rGMPXVsIx5UOrEX4du19w

この人はこれまでに様々な嫁ブロックを見てきたようです。

ツイートにもあるように、転職の負の部分だけを見て嫁ブロックをする人は残念ながら少なくありません。

嫁ブロックをされないためには、普段の関係性を良好に保ちつつ、説得できる材料をしっかり用意することが重要でしょう。

転職で嫁ブロックされないための方法に関するまとめ

転職で嫁ブロックされないためのポイントをご紹介してきました。

「あさイチ」の番組では、転職のことを妻に打ち明ける際に、企画書的なものを作ってプレゼンテーションするご主人もいました。

やり方はご家庭によってさまざまあるかと思いますが、転職によって妻や子どもが多大な影響を受けることを考慮し、最大限の誠意をもって妻を説得することが大切です。