書類選考に通らない理由10選と対処法を解説!

書類選考に通らない理由10選と対処法を解説!

何社も応募しているのにことごとく書類選考で落ちてしまう事に悩んでいる人は多いです。

実は書類選考は非常にシビアで、業界によっては通過率は20%ほどしか無いので、突破するには相応の工夫と努力が必要です。

そこで今回は書類選考に通らない人に向けて、その理由と書類選考を通過するための対処法などを紹介していきます。

書類選考に通らない主な理由

応募先の企業の書類選考に通らない理由として、よくあるものをご紹介します。

今までずっと書類選考に落ち続けてきた人は、以下で紹介するマイナス要素をクリアしていくことで、書類選考に残る確率を大きく高めることができるでしょう。

企業の採用担当者は、それぞれ性格も違えば目の付け所も違いますので、転職を成功させるには書類選考に落ちる理由をことごとく潰してパーフェクトな状態にしておくのがベストです。

書類のミスが多い

自分ではきちんと書いたつもりでも応募書類に誤字脱字があったり、卒業年度が間違っているなどのミスがあると、書類選考を通らないケースがあります。

書類のミスぐらいでと思うかもしれませんが、企業はまずは書類だけを頼りに選考を行うので、そこにミスがあるのは致命的です。

「この人が入社したら、お客様にお渡しする見積書のゼロを1桁間違えないだろうか?」といった不安にもつながるので、履歴書や職務経歴書のミスは書類選考が通らない原因に直結すると考えて下さい。

入社への意欲を感じない

求人募集をする企業は、入社に対して熱い思いをもって応募する人を採用したいと考えているので、書類から意欲を感じられない場合も落とされることが多いでしょう。

自分の経歴をただダラダラと書き連ねただけのような、ネットに転がっているコピペのような履歴書では、入社への意欲が感じられず書類選考で落ちやすいです。

経験やスキルが足りない

自身の経験やキャリアが企業の求めている条件を満たしていない場合も、書類選考の段階ではねられる可能性が高いといえます。

実力が足りていない人材は、たとえ人柄が良くても即戦力を求める中途採用においては不適合だからです。

会社はこの人にならすぐ仕事を任せられそうという即戦力の人材を採用したいと思っているので、厳しいのが現実でしょう。

応募書類が読みづらい

応募書類が読みづらい場合も、書類選考で通りづらい傾向があります。

応募書類に目を通すのは人事や職場で上司となる人間であることが多いですが、自身の仕事も多忙の中で目を通すので、読みづらい書類は中身にまともに目を通すことなくハネられてしまいます。

面接の第一印象が大切なように、書類選考の第一印象も実はとても重要です。

「この書類は読むのがめんどくさいな」と思われてしまえば、どれだけ優れたスキルがあっても無駄になってしまいますし、下手をすれば仕事も分かりづらそうと思われてしまいます。

証明写真の人相が悪い

証明写真の人相が悪い場合、それだけで書類選考に通らない場合があります。

顔写真の印象は、ある意味では履歴書のどの部分よりも目立つので、中身を見る前に視界に入ってきます。

そのため、顔写真の人相が悪いと採用担当者は生理的に「この人は生理的に無理」と第一印象が最悪になってしまうのです。

もちろん実際に会ってみたらにこやかで温和な雰囲気の人だったりするのですが、書類選考に通らないのでどうすることもできません。

盛った写真を用意する必要はありませんが、誰が見ても印象が悪くない写真を用意した方が無難でしょう。

キャリアのブランクが多い、長い

キャリアにブランク(空白期間)が多いのも、書類選考が通らない原因になります。

2~3ヶ月程度のブランクであれば気にする担当者はほとんどいませんが、年単位でブランクがあると書類選考で落とされる確率が大きく上がってしまいます。

ブランク中に明確な目標や目的に向けて動いていたことが説明できれば、まだ挽回のチャンスがありますが、単に遊んでいただけの場合は採用担当者からの評価は悪くならざるを得ないでしょう。

転職回数が多い

転職回数が多いというのも、書類選考が通らない理由のひとつです。

何度も転職をしている人はどうしても「採用してもまたすぐ退職するのでは?」という懸念を抱かれてしまいます。

特に転職回数が多い上に職歴に一貫性がない場合、書類選考が通らない確率はかなり上がってしまうでしょう。

そもそも書類選考とは何のためにある?

「彼(敵)を知り 己を知れば 百戦殆うからず」ということわざがありますが、書類選考においても例外ではありません。

企業が何のために書類選考をしているのか、その意味をしっかりと把握することで応募書類に対する考え方も変わってきますので参考にして下さい。

面接の人数を絞るため

求人募集をする際に企業が書類選考を行うのは、まず面接までにある程度応募者の人数を絞り込むためです。

企業としても本来であれば面接で全員と話をしたいところですが、面接官も自分の仕事が忙しいので、全員と話すような時間はありません。

そこで、まず書類選考で面接をしても絶対に採用しなそうな応募者を選考から外すことで、面接にかかる手間を減らします。

ふるい落とされた応募者にしてみると何とも切ない話ですが、それが現実です。

もしかしたら実際に会えば「絶対この人を採用したい」と思う応募者を書類選考で落としているかもしれないのですが、応募者が自分をPRできる書類を提出できなかったので諦めるしかありません。

求めている人材に近い応募者を絞るため

複数の応募者の中から、企業が求めている人材のイメージに近い人を選別する目的でも書類選考をしています。

企業は「新たな事業を立ち上げたい」「忙しすぎるので増員」「辞めてしまった社員の欠員補充」など、さまざまな理由で求人を出します。

しかし、前述したように全員と面接する訳にはいかないので、まず書類選考を設けて条件を満たした応募者を絞りこむのです。

  • 即戦力が欲しいから3年以上の業務経験者
  • 書類を作成できる程度のWordやExcelスキル
  • プレゼンでクライアントを説得できる会話力

例えば上記のような人材をイメージして、何通かの応募書類の中から条件を満たした人だけと面接をします。

残念ながら条件を満たしていない人は書類選考が通らず、落ちてしまいます。

書類選考に通らない人が知るべき対処法

ここからは書類選考に通らない人が知るべき、対処法について紹介していきます。

履歴書や職務経歴書は隅々まで目を通す

書類選考に通らない人は、まず今まで書いた履歴書や職務経歴書をもう一度隅から隅まで見直してみましょう。

誤字があったり、文章が長ったらしい、分かりづらいとそれだけで書類選考の通過率は大幅に下がってしまいます。

そのため、仮にエージェントに添削を頼んでOKを貰っている書類だとしても、もう一度隅から隅まで目を通してみましょう。

また、自分だけでチェックするとミスや誤字があっても見逃してしまうことがあるので、周囲の人や他の転職エージェントに添削してもらうのもひとつの方法です。

文字の大きさも意識する

履歴書や職務経歴書は誤字脱字が無いのは当たり前ですが、読みやすさのためには文字の大きさも大切です。

よくあるのが書きたいことがあり過ぎて小さい字でビッシリと書いてしまったり、文字の大きさがバラバラで汚い印象を与えてしまい書類選考が通らないケースです。

履歴書や職務経歴書は読み手がどう思うかを考えて、文字の大きさまで丁寧に書くことが大切です。

送付状に一言添えてみる

書類選考に通らない人は、履歴書や職務経歴書だけでなく提出書類に添える送付状にもひと言書いてみるのもおすすめです。

入社への意欲を伝えるには履歴書の志望動機欄や職務経歴書の自己PR欄も勿論大切なのですが、送付状は真っ先に目に入る書類です。

そのため、送付状に「○○で御社にぜひ入社したい」という旨が書いてあると、採用担当者は応募者の入社への意欲をヒシヒシと感じるでしょう。

スキルが不足している人は意欲を見せる

スキルや経験の不足が原因で書類選考が通らないと思われる人は、今はスキル不足でも入社後は死力を尽くして頑張るという意気込みを見せることが重要です。

職務経歴書の志望動機で仕事への熱い思いを語り、具体的にどういった努力をしてスキルを高めていけるのかという事を説明しましょう。

特に20代や30代前半までであれば「この人はスキル的に無理だろう」と判断されず、「この人は今は未熟だけど伸びしろがありそうだ」と判断されることは珍しくないです。

会社は募集条件にピッタリの即戦力人材を採用したいと思っていますが、「人間的に信頼できて努力家だから1~2年経てばいい人材になりそう」と思ってもらえれば、採用される確率は決して低くありません。

ブランクがある人は理由を明確にする

キャリアのブランクが原因で書類選考が通らない人は、履歴書や職務経歴書にその間に何をしていたのか明確にすることも大切です。

例えばA社を退社してから2年間のブランクがある場合、履歴書の職歴欄には以下のような説明を加える必要があります。

  • 「A社を退社後、アメリカにビジネス留学し2年間〇〇大学のビジネス留学プログラムを受講」
  • 「沖縄で生活したいという夢があり、単身〇〇島で半自給自足の生活を送る」

一般的には1年以上のブランクがあると企業は病気や精神疾患がある、遊んでいたやる気のない人材なのでは等、様々な原因を考えます。

そのため、ブランクに理由をきちんと説明しておくことで、採用する企業側は安心するので書類選考が通る確率も上がるでしょう。

転職回数が多い人は熱意やスキルをアピールする

転職回数が多いせいで書類選考に落ちている可能性がある人は、応募書類で入社への熱意やスキルをアピールすることが重要です。

年齢によりますが、日本では4~5社以上転職している人は、採用してもまたすぐに退職されるリスクを心配されてしまいます。

だからこそ、今度は末永く働いていくという熱意や、様々な企業を経験しているからこそ持っているスキルをアピールするのは大切です。

また、転職回数が多いからこそ持っている、幅広い視野で物事を考えられるフレキシブルな発想力をアピールしても良いでしょう。

応募する企業の方向性を変える

書類選考が通らない人は、今まで応募していたのと方向性の異なる企業に応募してみるのもおすすめです。

例えば今までは一部上場企業や大手ばかりに応募していたのであれば、若い社長が立ち上げたベンチャー企業に応募してみるとあっさり内定が貰えたりします。

ベンチャー企業はブランクや転職回数、応募書類の文字の大きさ等の古い常識にこだわらず、実力で採用を決めます。

そのため、書類選考に通らない人は今の方向性に問題があって、応募する企業の方向性を変えてみるとあっさり書類選考に通ったり内定がもらえるケースは珍しくありません。

書類選考に通らない理由や対処法まとめ

今回は書類選考を通らない人に向けて、理由や対処法などを紹介しました。

内定を獲得するには一次面接や二次面接の前にまず、スタートラインとも言える書類選考を通過しなければ話になりません。

書類選考を踏み外してしまうと、どれだけ実力があっても採用に進むことができませんので、応募書類の見直しやキャリアに合わせた調整は必須と言えるでしょう。

また、応募書類に自信がない人は、転職エージェントを活用して無料で応募書類の添削をしてもらうのもおすすめです。